【五城目町・教育留学体験記⑤】教育留学終了!経験を通して得たものとは
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5日間の教育留学を終えて
最終日。いつもよりも少し早く、下校時間にお迎えに行くと、大きな荷物を抱えながら、先生や生徒に別れを告げている娘を見つけた。
先生にお礼を言い、森山ビレッジでお世話になったご家族にもご挨拶ができた。前夜、娘はお世話になったクラスのみなさんに手紙を書いていた。特に仲良くなった子には個別にお手紙を書き、寝る直前まで執筆に勤しんでいたので、渡せた様子を見てホッと一安心した。
1週間(月~金)の滞在中、通常の授業の他に、バスに乗って校外学習にも参加でき、秋田の自然について学ぶ機会も経験できた。帰宅した娘は、その日学んだ「常緑樹と広葉樹の違い」について、得意げに語っていた。
もともと年に数回は足を運んでいた秋田が、娘にとって大切なお友達がたくさんできて、より一層身近な存在になっているようで、母としてとても嬉しく思った。
長野にはない「海」をテーマにした授業もあったようで、授業中に書いた絵も楽しそうな様子が伝わってきた。短かったけど、親も子も、いろいろ経験できてよかったな。
この教育留学での体験記は、公式サイトにも掲載されている。
このnoteには書いていない、夫側の視点も書かれているので、もしよろしければどうぞ。
教育留学、実際いくらかかった?
教育留学は良さそうだけど、どのくらいかかるのか気になる親御さんも多いはず。この1週間の滞在で、総額いくらかかったのか、せっかくなので計算してみよう。
蓋を開けてみてびっくりだ。
そうか、こんなにかかっていたのか・・・。(4人分だけど)
どうりで今月カードの引き落とし多かったなとは思うけれど、実家に帰るだけでも15万程度はかかるので、実質20万くらいだと思えば、ほぼ宿泊費である。
宿をやりくりできれば、もっともっと安く行けるはず。次回、教育留学をする際には、もう少しコストを抑える方法も考えてみたいなと思う。
総合的に見て「リピート」あり?
子どもの成長は一瞬だ。
何にお金をかけるか、何を経験させるかは、親にとって積年の課題であり、いつも頭を悩ませる。
だけど、何が正解だったのか、その答えができるのはいつだってずっと先のこと。今すぐ分かるわけではなく、目に見える形で現れるとも限らない。
我が家にとって、この教育留学は、経験してよかったものだと心から思える。
「来年も五城目小学校に行きたい!」
帰宅後、秋田での日々を振り返るたびに、娘は楽しかったことを思い出して笑う。嬉しかったこと、恥ずかしかったこと、難しかったこと、おもしろかったこと、いろんな思い出がぎゅっと濃縮した5日間だったことは間違いない。
たった5日間、一過性の教育留学では、「小さな違い」にしか気づくことができなかった。次回はもう少し長期滞在して、五城目小学校の教育方針の根っこの部分にも触れてみたいと思っている。
教育委員会の方のお話によると、3年連続この制度を使っているリピーターの方がいたり、1年の間に2回この留学制度を使った前例もあると言う。やっぱりおもしろい。我が家も制度が続くならば、小学校6年間、この制度を使って見るのはどうだろうと話している。
今や教育留学は、秋田県をはじめ、北海道や徳島県などさまざまなエリアで導入されている。デュアルスクールや教育留学制度など、子どもたちの「学ぶ環境」も多様化され、選択肢が少しずつ増えてきている。
子どもの適性はあるかもしれないけれど、そんな経験が小さなうちからできるということは、本当にうらやましいことだと思う。日頃から多様性に触れ、違いを受け入れ、認め合い、時に助けを求め、誰かをサポートする。それって、これからの世界に生きる子どもたちにとって、必須のサバイバル能力なんではないだろうか。
これからも、子どもたちの「やりたい!」の気持ちを大切に、さまざまな経験を積んでいけたらなと思いながら、この体験記の筆を置くことにする。
五城目町に教育留学を検討している誰かの、ほんの少しのサポートになることを祈って。(おしまい)