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武器なのか、ブキなのか

はじめに


てちこりです。
前回はマルチ向けの内容だったので、今回は「○○しか持てない!」人向けに書きました。
このブキでどうやって勝とうのプロセスを話していくので、マルチの人も読める内容になっていると思います。読んでいってくれるとうれしいです。


STEP1 客観的に。

ブキの特徴を知りましょう。
一般論的な「得意」「苦手」も込めて。


ハイドラントは射程が長く、キルタイムが速いブキです。キルと圧かけが得意で、塗りと移動が苦手。
プロモデラーは塗りが強く射程が短いブキです。移動と塗りが得意で、キルや圧かけが苦手。

軽くさらう程度に。使ってくれば次第に「こういうキルの取り方が得意」「このポジションからだと塗りにくい」など細かい得意苦手が出てきます。

※ここで大事なのは「苦手」≠「出来ない」です。詳しくは後ほど。

STEP2 主観的に。

一般論をおさえたうえで、自分のプレイングと照らし合わせて「得意」「苦手」を出します。


「モデラー使ってるんだけど、自分はキャラコンがうまいから一部のブキには対面勝てるよ」
「ハイドラ使ってるんだけど、自分はエイムが悪くて自分よりキルタイム遅いブキにも勝てない」

プロモデラーはキルが苦手。と先述しましたがこの人はキルが取れるみたいです。実際、ロングブラスターからしたら機敏に迫ってくる短射程シューターはキルタイムや乱数に寄らず怖いですよね。
一方で、キルタイムが速くキルが得意なはずのハイドラントも、エイムの差では自分よりキルタイムの遅いスシやバレルに負けることがあります。

STEP1は、そのブキの強み弱み。
STEP2は、自分の強み弱みです。
この二つと、ルール理解・マップ理解が合わさってその人だけの「立ち回り」が型となります。


STEP3 今、勝てない?なにが悪い?

さて、しっかりブキと自分を分析して立ち回りができました。
でも、どうやら勝率はあまりよくないようです。
どうして勝てないのかを考えてみましょう。

プレイヤーの強さを構成するのは大きく分けて「技術」と「立ち回り」です。「技術」はエイムやキャラコン、つまりコントローラーを扱う能力で、「立ち回り」は先述した通りです。

試合に勝つ力をつけるには「強みを伸ばす(増やす)」や「弱さを減らす」を養うことが大切です。体感としては、前衛ほど前者、後衛ほど後者、キルブキほど前者、塗りブキほど後者です。ちなみに両方を極めるとちょこぺろになれます。

自分にどれが足りていないか。負けた試合を見返してみましょう。
要因はたくさんあると思います。「ここで対面負けたから」「ここでルール関与をしたから(しなかったから)」「こいつを倒せなかったから」etc


STEP4-a 強みを伸ばす(増やす)

プレイヤーによって強みは様々です。
エイムがいい、キャラコンが上手い、潜伏キルが得意、視野が広い、塗りが効率的、圧かけが上手いetc

あなたは、なにが得意でしょうか。

なんでも出来るで有名な黒ZAP君を例に挙げます。
そこそこのキルタイムと移動の軽快さ、塗りの強さと強力なサブとスペシャルを持っています。実際使ってみるとプレイヤースキル依存な所があって難しいですが、字面だけ見るといかにも「なんでも出来るブキ」ですね。

ここで、僕の知り合いでZAPが上手いと思ったプレイヤーの2人を紹介させていただきます。どちらも、スプラトゥーン2でXP2800を達成している猛者です。

1人目のZAP使いは、キャラコンがとても上手で、それを活かしてヘイトを買う動きを得意としています。単体で複数人のヘイトを買って、味方のラインを上げやすくする立ち回りで試合に貢献しています。

2人目は元プライム使いのZAPです。
潜伏キルと前に出るタイミングの見極めを得意としており、塗り枠の仕事をこなしつつ要所で敵を倒して試合を作っています。

同じ2800、同じ武器でも立ち周りにはその人の得意が出ており、これがいわゆる「強み」です。

型の概形は大事にした上で、型を柔軟に変化させる。どの武器でも求められる融通さです。
その人の強みなら、塗り枠でも潜伏する。キル枠でもヘイトを貰いに行く。長い射程の武器でも自分から近距離対面を仕掛ける。

型にはまっているだけでは、「戦犯はしてない」だけです。試合に勝ちたければ、勝ちに貪欲に、自分の強みを押し付けて勝ち筋を取りに行きましょう。それがキルなのか、ルール関与なのか、味方のサポートなのか、ヘイトなのかは人それぞれです。

考えるコツとしては、「自分の強み」×「武器の特徴です。」
潜伏キルが得意なら、乱数が強くてキルタイムがさほど早くないZAPでも潜伏キルを狙います。
キャラコンが得意なら、キルタイムが遅いプロモデラーでも対面を仕掛けます。
直撃を当てるエイムに自信があるなら、ラピッドブラスターで近距離対面を挑みます。
でも、ハイドラントでエリア管理はしませんよね???

そして、自分の強みがわかったら、それを磨きましょう。
キャラコンを磨いたり、エイムを鍛えたり、塗り方を研究したりetc

ただ、これらの例は、あくまで「自分の中の引き出しを増やす」行為です。これだけしてれば勝てる訳ではありません。数ある選択肢のひとつでしかないことも忘れないように。



STEP4-b 弱さを減らす

STEP3の最後に書いた要因から。
試しに「ここで対面負けたから」をピックします。この人は対面に負けて、それが原因で試合に負けることが多いようです。
では、どうしたら対面に勝てるかを考えます。
※「そもそも対面をする必要はあるのか」という分岐に関しては今回はスルーします。

対面に勝つためのファクターはいくつかあります。
エイム、キャラコン、射程理解、乱数、予測、先手、キルタイム、ブキ相性、塗り状況、オブジェクト活用etc

自分に足りないのはどれか。その上で、対面に勝つにはなにを伸ばせばいいかを考えます。
「敵に全弾近く当てれるエイムがないからエイムを伸ばそう」はNGです。安直です。エイムが悪いだけが要因でしょうか。仕掛けるタイミングは??オブジェクトは使ってる??キャラコン混ぜてる??

プロゲーマーのりうくんは、自身の動画にて「自分はエイムは悪いけど予測で当てれる」と言っていました。(もちろん、「エイムが悪い」も本人のいるレート帯基準での話であって、僕からしたら全然エイムいい部類だとは思っていますが…)
対面の要因は先述したように様々です。自分のスキル、得意不得意、持っているブキでどれを伸ばせばいいかは変わります。

※個人的な評価としては、先手>(最低限止まってる的に玉を当てられる)エイム>予測>オブジェクト>=キャラコン で伸ばすのがいいと思います。

と、まあこんな感じです。目的と手段を明確にして、反省点を改善してみましょう。


さいごに

以上のステップを踏まえた上で、実践を通して試行錯誤して、自分のなりの勝てる立ち回りを確立させて、それに必要なスキルを磨いていけばどんなブキでも試合に貢献することができます。

プライムシューターがボトルガイザーに勝つのも、黒ZAPがスクリュースロッシャーに勝つのも、お互いのレベル次第で覆せるのがこのゲームです。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
ブキ愛の方々と、これからブキを練習し始める(練習している)方々の参考になれば幸いです。
てちこりでした。

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