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怪獣のフル尺解禁!!感想を書く!
うおおおおおおおおおお!!!!!!
ついに……ついにこの時が来た!!
曲の一部だけ公開されて、フル尺が聴けないこのむず痒さ。
気になりダンスことヤリスクロスのCMに起用された時の、月の椀のリリースを待っている期間を思い出した。
キニナル……キニナル……!そんな思いを胸に、フル尺が公開されていることを確認した私は、まさに怪獣のごとくとびついたのであった。
実際に聴いてみる
まずは、Aメロ。
この数カ月間、なんどでもリピートした聴きなじみのある音。
アニメ尺が終わるまではこれまでと変わりないな……と思いきや!
Bメロが終わった矢先……
丘の上にいかない?!?!?!
コーラス?!?!?!!
しかも気持ちいいい!!!!
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予想外すぎて、いきなり殴られたかのような衝撃を受けた。
アニメ尺をリピートしまくった我々への強烈なフック。
────オラァァ!!お前らの思う通りにはさせねえよォ!!!と
ニコニコで恫喝する山口一郎の姿がそこにあった。
流石、サカナクションである。
そして曲はCメロへと入り、サビへと入っていく。これだよこれ。
実家のような安心感のある歌詞とメロディ。
だが既にアニメ尺とは別物の曲となっていた。
差し込まれたコーラスがバタフライエフェクトのように作用し、未知の展開に心を構える。
そして何事もなくサビが終わりかけ、間奏に入るのかな……と思いきや!!
間奏を挟まない!!!
終わらない!!!
ノンストップで走り続ける山口一郎の姿が、そこにあった!!!!
いけいけいっくん!!いけいけいっくん!!
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続きがある。その事実に改めて私は涙を流していた。
Aメロが再び流れ、Bメロコーラス、そしてCメロへと移り、もう期待は最高頂に達していた。早く、早く、大サビでこの感情を解放したい!!!
─────しかしここで全ての音が消える。
…………………ううううおおおおおおおぐううああああ!!!!!!!
いっくんの焦らしプレイに言葉にならない声が漏れ出る。
そうしてダイナミクスが最大化されての、
「この未来は好都合に光ってる、だから進むんだ」
鬱病と戦いながらも怪獣を書き上げ、未来へと進み続ける
山口一郎の姿が…………そこにあった!!!
ランランラ ララン♪ ランランランラー ラーラララン♪
ランランラ ララン♪ ランランランラー ラーラララン♪
気づけば私は腕を振り上げ、号泣していた。
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好きな歌詞。怪獣とは。
怪獣の中でも特に私の一番好きな一節をピックアップしたい。
点と線の延長線上を辿る
この寂しさも
暗がりで目が慣れるころには
もう忘れてるんだ
点 (知識) が集まり、線 (学問) が生まれる。
先人が紡いできた線を辿り、また新たに点を打ちその線を延長していく。
学問研究の本質を、最も基本的な幾何学的操作を通じて韻を踏みつつ表現しているのだ。
さらに、チ。本編にてラファウが地動説での惑星の軌道を描き出すシーンも想起させる。
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そして研究は時に孤独なものだ。特に当時の主流であった天動説を否定し、地動説を研究していた彼らは言うまでもないだろう。
そんな寂しさも、暗がりで目が慣れるころ (=満点の星空を見ているとき)
にはもう忘れている。星空の美しさに魅せられ、知を探求している瞬間は、どんな苦痛も意味を成さない。
命を懸けて研究をする、彼らの情熱と感動を感じる一節だ。
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知に貪欲であり。知を食べ続け。知に命を懸ける。
常識からかけ離れた彼らの生き様はまさに怪獣。
おわりに
まずはここまで私の駄文を見てくださり、ありがとうございます。
今回、私はアニメを見て、怪獣を聴いて、学ぶことの喜びを再確認することが出来ました。学びは生涯にわたって淡々と続くものであり、誰にとっても開かれているものです。今週末は久しぶりに図書館に行こうと思います。
困難の中でも、素晴らしい曲を完成させたサカナクションとそれに関わる人々に感謝!!!!!!!!!