子育て&忙しい日々に!「簡単」「おいしい」どちらも叶えるストウブ鍋の魅力
みなさん、ストウブ鍋をご存知だろうか?
わたしは4年前にストウブ鍋を手に入れてから現在まで、ずっと愛用している。
先日、ストウブ鍋で作るレシピを増やしたいと思い、大好きな料理研究家・大橋由香さんの本を買った。
その本を見た友人に、「あぁ、ストウブっていかにも映え〜って感じの高級鍋ね。わたしには無理〜」と言われてしまった。
いや・・・もちろん、ストウブは高価な鍋だが、わたしは「映え」のためだけに使っているのではない。
最近は、育児をしながら料理をぱぱっと作ったり、子どもの離乳食づくりに活用できるとわかり、より一層ストウブのことが好きになった。
小さな子どもを育てる友人にも、今こそストウブの魅力を知ってほしい。
そんな思いで、今回はストウブを主役とした記事を書く。
1、 ストウブ鍋とは?
1974年にフランスの調理器具ブランド「Staub(ストウブ)」から誕生した、鋳鉄製(ちゅうてつせい)のホーロー鍋だ。
熱伝導性が高く、食材をじっくりと均等に加熱することができ、保温性も高い。
また、蓋の裏にはピコと呼ばれる突起があり、あがってきた蒸気をピコから雨のように降り注ぎ返すことで、無水調理が可能。
食材のうまみや栄養素を閉じ込め、素材本来の味を引き出すことができるのだ。
もちろん、見た目が美しいのもポイントだ。
重厚でリッチなデザインなので、キッチンに置きっぱなしにしていても生活感が出にくい。
さらに、鍋のまま食卓に出すと、簡単料理でも6割増でおいしそうに見える・・・!
カラーバリエーションとサイズが豊富で、形もラウンド型、オーバル型、グリルパンなどを選べる。その年の限定カラーなんてのも出る。
ひとり暮らしや大家族でも、それぞれにフィットした大きさ・形が見つかるので、2つめ、3つめと複数使いするファンも多い。
2、 はじめて迎えたストウブ
2020年に迎え入れた、はじめてのストウブ。
新婚生活に浮かれていたのか、「毎日の料理を見栄え良くしたい!」という淡い期待で購入した。
まず驚いたのはその重量。
なんと、重さは4kg超え!蓋がとにかく重たい!
しかし、料理をしてみると重い蓋の理由がすぐにわかった。
ずっしりした蓋のおかげで、鍋の中はしっかり密閉され、蒸気が外へ逃げない。
留まった蒸気は蓋裏のピコをつたい、雨のように食材へ振り注ぐ。
水を入れなくても、食材からじゃぶじゃぶと水分がでるのだ。
ある日、カレーを作った時に驚いた。
普段は、ルウ半箱に対して、水を800mlくらい入れるのだが、ストウブで作るとすでにその半分量くらいの水分が出るので、少しの水を足すだけで充分だった。
水分のほとんどが「食材から出た旨味」なので、いつものカレーがぐんと美味しくなっていて感動した。
食材がじっくり加熱されることで野菜が甘い。野菜に秘められたポテンシャルが充分に発揮されている。
我が家のカレーは鶏もも肉を入れるが、お肉もスプーンで簡単に切れるほどほろほろに柔らかい。
🍛 カレーの作り方
3、 ほったらかし料理で楽ちんな夕食準備
普段、わたしは子どもを保育園に預けて、在宅で仕事をしたり、親が経営しているお店を手伝いに行っている。
16時には仕事を切り上げ、夕食の準備をしたり、離乳食のストックを作ったりなどする。
仕事に疲れて少し休憩を入れたりしていると、とにかく時間がない!
(旦那が作る料理は、肉や揚げ物が多いので)わたしが夕食当番の日は、野菜が多くてヘルシーな料理が食べたいが、時間や手間をかける余裕はそこまでない・・・
そんな時、調べて辿り着いたのが、ストウブで作る煮込み料理だった。
ストウブの料理の多くは基本的に、「切る」「炒める」「煮込む」で完了する。
シンプルな工程なのに、ストウブ鍋独自の熱伝導性・保温性・密閉性があるからこそ、他の鍋では真似できないおいしい無水料理が作れる。
とりあえず、常備しているトマト缶で「鶏肉のトマト煮込み」を作ってみた。それが簡単&美味しくて大正解だった!
まず、野菜を適当な大きさに切る。ストウブで煮込むとどんな野菜もお肉もホロホロに柔らかくなるので、キャベツなんかは6等分でもいい。
トマト煮込みは色んな野菜と合うので、冷蔵庫の整理も兼ねてOK。(これもまた嬉しいポイント。)
切った具材をストウブ鍋に入れ、塩を振り、トマト缶を入れ、蓋をして煮込む。工程はたったこれだけ。
煮込み料理なら、タイマーさえかけておけば、鍋の前で見守らなくてよく、食べ頃を気にする必要もない。とても気楽だ。
帰宅した息子にご飯を食べさせたり、お風呂に入れている間も、火を止めたストウブ鍋はじっくりと余熱調理されていく。
食べる頃には「何時間煮たの?」というくらい、コトコトに煮込まれ、食材から旨みが充分に出ていてとても美味しい。
「味付けは塩だけ」と言うのが嬉しくなる、とっても手軽な煮込み料理だ!
🍅 鶏のトマト煮込みの作り方
4、 離乳食づくりに使えるストウブ
子どもの離乳食については、どうやって作ればいいのか?本当にわからなかった。
「フリージング(冷凍)離乳食」という本を読んでみると、多数の食材をそれぞれ調理するようだった。
その本に従って、いろんな食材を個別に茹で、ブレンダーでペースト状にしたもの冷凍した。
しかし・・・。
味がイマイチなのか、全然食べてもらえなかった。(ので、数日かけてパンケーキに混ぜて自分で消費した。)
いくら手間暇かけても、食べてもらえないこともある・・これが離乳食!?と心が折れかけたとき、YouTubeで見つけたのが、「ストウブで作る離乳食」だった!
ストウブ鍋に少しの水を張り、その上にキッキングシートを敷く。
その上に適当に切った野菜をごろごろと置き、蓋をして40分ほど蒸してしまうだけ。
この方法では、いろんな野菜をいっぺんに加熱することができるし、野菜から出た水分は、野菜スープとして活用することもできる!
ストウブで蒸した野菜を味見してみたら、野菜からしっかりうまみが出ていた。
にんじんやキャベツは甘みが引き出されているし、じゃがいもはホクホクしっとり。調味料を加えなくても充分なほど、うまみを感じられた。
いろんな野菜を同時に加熱することで、鍋はひとつで済むし、茹でるよりも栄養素が逃げにくい。
蒸した野菜は特別な理由がない限り、いろんな野菜を混ぜたまま冷凍した。(入っている内容がわかっていれば問題なし。)
副産物の野菜スープはお粥に加えることで、コクが出て美味しくなり、栄養価も上げることができた。
息子の反応は好調だった!
赤ちゃんでもおいしいものはちゃんと分かるらしい。
たまたま持っていたストウブが離乳食にも大活躍するとは!
おかげで、離乳食を作るハードルが下がり、旬の食材を気軽に食べさせることができている。
野菜のおいしさを最大限に引き出すことで、息子が野菜を好きになってくれたらいいなぁと願う毎日だ。
5、 最近迎え入れたワナベ
先日のアマゾンプライムデーで、4年ぶりに新しいストウブを購入した。
すでに持っているストウブ(22センチ)と比べると、18センチとひと回り小さく、底が丸い「ワナベ」と呼ばれるシリーズだ。
息子は10ヶ月になり、離乳食の量も増えてきたし、幼児食を食べ始めることも想定して、よりフレキシブルに使いやすそうな2代目のストウブを迎え入れることにした。
ワナベのサイズはS・M・Lあって、我が家はMにした。
料理研究家の大橋由香さんが、「ストウブを複数持つ場合は、4センチ離すことで用途が被りにくい」と言っていたので参考にした。
こちらのワナベ、底が丸いので、卵料理が美味しく作れるらしい・・・
鉄フライパンと同じく、熱伝導性が高いので、卵を一気にふわふわに焼き上げることができるとか・・・とても楽しみ。
参考:ワナべサイズ紹介と簡単天津飯の作り方
ワナベは普通のストウブより軽くてコンパクトなので、一人暮らしの方や、高齢の方にもおすすめ。軽いと、持ち上げやすいだけではなく、洗いやすくなるのが嬉しいポイントだ。
また、ご飯もおいしく炊けるので炊飯器代わりにするのもよし、揚げ鍋代わりにするもよし。
一台で何役も果たせて、いろんな鍋を持つ必要がなくなるので、ミニマルな暮らしが好きな人にもおすすめだ。
まとめ
いかがでしたか?
ストウブが好きすぎるので、熱量のある記事になってしまった。
ストウブは決して、見た目がいいだけの高級な鍋ではない。
高価だが複数持ちたくなるほど、食材のおいしさを簡単に引き出すことができる、まるで魔法の鍋だ。
ストウブは、高価な鍋であることに違いないが、丈夫なので長く愛用できる。長く使えるからこそ、早めに手に入れて、たくさん使うことでコスパがいい鍋にもなる。
あなたもお気に入りの形と色のストウブを見つけてみてはいかがだろうか?
追伸:はじめてストウブを迎える人へ
最初はストウブの使い方を知って、それに慣れる必要がある。
普通の鍋と同じ使い方をしてもいいが、せっかくならストウブの特徴を活かす無水料理や、蓋をしたままの揚げ物にもトライしてほしい。
わたし自身の経験上、まずはサクッとストウブの本を一冊読んでみるのがおすすめ。そうすると、「だいたいこんな使い方でいけるんだな・・・」とわかるので、あとは好きな食材や味付けを試してみるのでOK。
また、自分の頭の中だけでは、いつも似たような料理になってしまいがちなので、わたしは定期的にレシピ本で新たなアイデアいれるようにしている。
わたしが好きなのは、大橋由香さんの本。
「ずぼら料理教室」という名前のYouTubeチャンネルをされているとおり、超めんどくさがりの料理研究家だ。
大橋さんの存在は、同じくめんどくさがりのわたしには大変ありがたい。
手の込んだ丁寧なレシピ本を読んでも、真似できないと思うことが多い。
特に家族に振る舞ったり、小さい子どもに食べさせる料理は、「手の込んだもののほうが美味しいし、愛情深い(ここまでするのが女/母として当たり前)」と言われているようで、ふがいない気持ちになっていた・・・
しかし、大橋さんのストウブ鍋レシピは、どれも工程がシンプルで簡単。
動画では「めんどくさいから〜〜〇〇しちゃいます〜」などの言葉も聞けてめんどくさがりのわたしには、とても共感できる。
それでも、出来上がる料理はどれも美味いと約束されている。
わたしも、ゆるく・長くストウブを愛用しながら、簡単だけど(愛情は込もっている)美味しい料理で、家族が喜ぶ食卓を目指していきたい。