嫉妬と付き合う
する、される。嫉妬との関係。
自分の言動になんかモヤモヤする。
だれかの言動になんかモヤモヤする。
無かったことにできるけど、時おりフッと浮かんで漂い。
その瞬間に気持ちを掘っても出てこなくて、
また浮かんできた時に
「あ、私ったらしてたのね」
「あれって、私されてたのね」
と気づく。
それが私と嫉妬の関係。
ぶつけられた瞬間って気づけないもの
昔働いてた会社で、取引先との打ち合わせ中に上司が
「音大生にしては薹(とう)が立ってるけどね」
と私のことを形容したことがあったのね。
あまり会話で使わないから馴染みがないかもしれんけど、
この「薹(とう)が立つ」って、
「旬をすぎて固く筋張ってしまったモノや人」という意味で。
「お前の歳でこのテーブルにいること自体が、そもそも論外だけどな」
と言いたかったのかはよく分からないけど、上司は私と同い年。
はて、このタイミングでこの人は何をのたまうのか?
これは、対取引先的に会社を謙遜する発言なのか?
空気を読んで私も中年自虐ネタを披露した方がいいのか?
ものの3秒ほど考えて出した結論は
「ま、そもそも打ち合わせ内容と関係なくね?」
に至り、何も言わず華麗にスルーしました。
言った上司(彼女)は、十分立派な経歴の持ち主なので
まさか私が嫉妬されているとは、その時は思いもよりませんでした。
ひょっとしたら、彼女自身気づいていないのかもしれないなぁ。
なんて思う今日この頃。
嫉妬している自分から見えるモノ
私がここに書かずともご存じの方も多いと思いますが
「嫉妬している相手は、自分がダメだと思うことをやっている人」
なんて言われています。
私が今嫉妬するとしたら、その相手は
自分の作りたいサウンドを、制作に落とし込める人
自分に制限をかけず、曲をのびのびと歌っている人
そして自分のことを素直に発信できる人
なのかもしれません。
きっとその人の中には
孤独だったり
表現できないモヤモヤだったりを
ずっとずっと抱えて
発酵させて
何かしらの形にできたのだと思います。
私もその沼にさっさと入れよ、ということなんでしょうね。
(ニヤリ)