『スペースチキンマン』第3話「とびだせ宇宙へ!スペースチキンマン出発」(3日間連続プロローグ)
「俺が行くと約束はしたけど
月にはどうやって行けばいいのだろう?」
元木はJAXAに電話をかけたが
急いで月に行かなければいけないと言うと
すぐに電話を切られた!
なのでチキンマンに変身してまた電話をかけたが
やっぱり結果は同じだった!
チキンマンは悩んだ!
フルーチェを作りながらも気持ちは月の事ばかり考えていた!
そしてやがて!
腰が抜けるようなアイディアが浮かんだ!
「円盤だ!
月に行くなら円盤があればいいんだ!」
中崎町のフィンランド人スーロネンさんは
円盤みたいな家に住んでいる!
スーロネンさんにお願いすれば円盤をもらえるかもしれない!
「フィンランド人は手がヒレだから
あまり好きじゃないなぁ!」
丘の上にあるスーロネンさんの家に到着した!
「フィンランド人!
出て来いフィンランド人よ!」
スーロネンさんが円盤みたいな家から出て来た!
「チキンマンじゃないですか!
初めて遊びに来てくれましたね!
嬉しいなぁ!
さぁ!
中でフィンランドまんじゅうをごちそうしますよ!」
「そんなのはいらない!
俺は中崎町を救うために月に行く!
だから円盤をもらいたいんだ!」
「フィンランドまんじゅうがきらいなら
フィンランド焼きそばやうまい棒フィンランド味もありますよ!」
「うるさい!
円盤をもらおうじゃないか!」
スーロネンさんは家の裏にある円盤基地に案内してくれた!
「円盤ならいっぱいありますよ!」
「あら!本当だ!」
「どうです?
かっこいいでしょう?
どれでも好きな円盤をあげます!」
「迷うなぁ!
ピンクは女の子みたいだからいやだなぁ!」
「じゃあ青か緑になさい!」
「うるさい!命令するな!
ようし!
じゃあ黄色をもらおう!」
「どうぞどうぞ!
ところでチキンマンはいつ月に行くんですか?」
「今すぐだ!」
「では発射台に行きましょう!」
スーロネンさんはクレーン車で黄色い円盤を発射台に運んだ!
「さぁ!乗って下さい!」
チキンマンとねこは黄色い円盤に乗った!
「では発射しますよ!
フィン!ラン!ドー!で打ち上げます!」
「そんなのはいやだ!
チキン!マン!ゴー!で頼む!」
「では打ち上げます!
フィン!ラン!」
「やめろ!それはきらいだ!」
「ドー!」
バイイイイイーン!
「うわあああああーっ!」
円盤は空高く打ち上がった!
そしてあっという間に雲の中に入り
遠くへ遠くへと消えて行った!
宿敵ドクター・デモリッションを倒すため!
恐るべきアホロ計画を打ち破るため!
中崎町を救うため!
チキンマンははるか宇宙へと飛び立ったのであった!
さぁ!
やらかせチキンマン!
そもそもお前は流し台に牛乳を出しっぱなしだ!
かくして始まるチキンマンの宇宙大冒険!
特別シリーズ『スペースチキンマン』に
ご期待下さい!
(2020年4月17日)