『スペースチキンマン』第12話 「飛べチキンマン!空中大決戦・前編」
前回のあらすじ
何にでも変身できるボッチーと友達になった。
宇宙警察空挺部隊の隊長スカイマンが
モモンガ兄弟を追っていた!
モモンガ兄弟は本当は「百田(ももた)」君という
近畿大学レスリング部の学生だったが
双子である事を利用して
試合中もすぐにトイレに行って入れ替わっていた!
それが見つかって2人ともやめさせられ
する事がなくなったので
鳥人間コンテストのコミック部門に毎年挑戦しているところを
アホロ計画によって月に送られた!
月の地面が出す不思議な力は
百田君たちをモモンガ兄弟に変えてしまった!
「みつお!二手にわかれよう!
俺は右に飛ぶぜ!」
「わかったぜよしひろ!
じゃあ俺も右だ!」
アホロ計画ならではのやり取りだった!
「待ちなさーい!
着陸しなさーい!」
すごい空中戦だった!
円盤の窓からそれを見たチキンマンは興奮した!
「すごいなぁ!
俺もスカイマンさんみたいにあんなにかっこよく戦いたいなぁ!」
それを聞いたボッチーが言った!
「だったら見てないで戦ったらいいのに!」
フィンランド産ロボットのパーヴォがピコピコと笑った!
「飛べないチキンマンがどうやってあいつらと戦うんだ?」
ボッチーは不思議そうな顔をして言った!
「けど僕は飛べるよ!」
チキンマンは腰を抜かした!
「なぬー!」
ボッチーはピロンという音を出して
チキンマンが背負えるロケットウィングに変身した!
「だはー!
すごいぞボッチー!
よし!出撃だ!
待っていて下さいスカイマンさん!」
チキンマンはパーヴォから宇宙ガンをもらって
月の空に飛び上がった!
「スカイマンさん!
私でございます!
チキンマンでございます!」
「だめです!
一般市民は避難して下さい!
「いいえ私は一般市民ではございません!
アホロ計画を倒すため地球からやって参った
ヒーローなのでございます!
ヒーローなのでございますよー!」
「そうでしたか!
ならばお願いがあります!
私のロケット燃料がもうすぐゼロになります!
富士鉱油月面支店で給油してすぐに戻りますから
それまでモモンガ兄弟を追って下さい!」
「わかりもうした!
わかりもうしたよー!」
チキンマンはモモンガ兄弟を追った!
いいのかスカイマンさん!
そいつは一般市民でもなければ
まともなヒーローでもないぞ!
関西では「やから」と呼ばれる種類の人間だぞ!
けども任されたのならばやらかせチキンマン!
続きは明日だ!
(2020年6月3日)