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『スペースチキンマン』第6話「アホロ計画の恐怖!」

前回のあらすじ
ロボットともめた。


フィンランド製ロボットのパーヴォによる運転で
円盤は無事に月の上に着陸した!
そして円盤からはしごが降りた!

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「さぁ!これを着ろ!」
パーヴォはチキンマン用の宇宙服とねこ用の宇宙マシンを用意した!
チキンマンは月に立った時にどんないい言葉を言おうか
ずっと考えていた!
ニール・アームストロング船長の
”私にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ”
ぐらいかっこいい事を言おうと色々準備していた!
そしてすごくかっこいい言葉を思いついた!
「ようし!これを言えば地球のみんなが感動してくれるぞ!」
その言葉を頭の中で何回もくりかえし考えながら
チキンマンはゆっくりとはしごを降りた!
ところが!
がぎーん!
と音を立ててはしごが曲がって折れた!
「うわあああーっ!」
チキンマンは月の上におっこちてしまった!

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どしーん!
「溶接が甘い!」
チキンマンは倒れたまま円盤に向かって大きな声で叫んだ!
「あっ!しまった!」
残念ながら日本人ではじめて月に降りた宇宙飛行士の言葉は
”溶接が甘い”という事になった!
「さぁチキンマン!
 地球と中継をつなぐので色々おしゃべりしろ!」
チキンマンは月の上を歩きながら
地球の人達とおしゃべりをした!
きげんが悪かったがおしゃべりをして楽しくなった!
「面白い話ばっかりだ!
 月にはニワトリがいるだなんて
 大分のおばあちゃんは愉快だなぁ!
 おもちはやっぱりきなこで食べたいなぁ!
 うさぎは見当たらないなぁ!
 それにしても沢口靖子はつくづくビオランテだなぁ!」
月は地球よりも重力が小さいので歩いたらふわふわして面白かった!
ちょっとジャンプしただけでいっぱい飛ぶので
スーパーマンみたいな気分になった!
「地球でもこんなに飛べたらかっこいいのになぁ!」
そんなふうにして地球のみんなとおしゃべりをしながら
月の上をぴょんぴょんしていたら
遠くの方に何かおかしな物が見えた!
「ん?あれ?
 なんじゃいな?」
チキンマンは地球との通信を切った!
そしてぴょんぴょん歩きながらその近くに寄ってみると!

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「ややっ!なんと!
 ”ひ”の字!
 あれは東大阪市の旗じゃないか!」
チキンマンは自分が何をしに月まで来たのかを思い出した!
中崎町で一番かしこい田中潤が言っていた!
スポーツ推薦で近畿大学に入学したが
一学期で不祥事を起こして退部させられ
行き場をなくしたアホ学生達が
東大阪から次々と月に送り込まれる恐ろしい実験!
その名も「アホロ計画」!
「月の上にあの”ひ”の字が立っているという事は
 田中潤の言っていたのは本当だったのだな!
 あんなのは抜いておかなければ!」
すると!
「♫あーほんま
  あーまんま」
歌いながら2人の怪人が現れた!

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「あかねまるのコマーシャルを2人で歌うとは!
 普通のアホじゃないぞ!」
チキンマンは岩のかげから飛び出した!
「おまえらは何者だ!」
「お!なんかへんなのが出てきたな!
 お前こそ誰だ!」
「俺はチキンマン!
 地球からさっき来た!」
「俺の名前はピート!」
「俺のそれはアラン!」
「ピートとアラン!
 お前達は間違いなくアホロ計画のやつらだな!
 なんかアホだもの!
 こんな”ひ”の字の旗は抜くぞ!」
「そうはいかない!
 俺たちはこの旗をいっぱい立てて
 上から見ても”ひ”の字にしなきゃいけないんだ!」
「なんでそんなよくわからない事をする!」
「地球にいらっしゃる水産学部様達に見えるようにさ!」
アホロ計画に使われる近畿大学の学生は
どうやら水産学部を尊敬するようにマインドコントロールされていた!
「見えますかー?
 水産学部様ー!」
「もうすぐ”ひ”の字になりますよー!
 水産学部様ー!」
「やめろお前達!
 近畿大学水産学部の人達は普通の大学生よりもかしこいんだ!
 お前達みたいな東大阪キャンパスの奴らがやる事に興味など持たない!」
「なぬー!
 水産学部には様をつけろ!
 おいアラン!
 この礼儀知らずな奴をとっちめようぜ!」
「おう!やってやろうぜアラン!」
「アランはお前だ!」
「あはははは!まちがえたー!」
猛烈にアホなピートとアランはチキンマンを取り囲んだ!
さっそく絶体絶命の危機だ!
さぁ!
やらかせチキンマン!
アホさだったらお前も負けないはずだ!

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(2020年4月29日)


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#ニール・アームストロング #ピート・コンラッド #アラン・ビーン

#東大阪市 #近畿大学 #茜丸 #スペースチキンマン

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後藤ひろひと
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