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『スペースチキンマン』第2話「開催!中崎町ヒーロー会議」(3日間連続プロローグ)

「言うのも恐ろしい計画です。」
田中潤がぺちゃぺちゃと語り始めた!

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「はじめは東大阪市の町工場から
 ロケットを作って打ち上げるだけの計画でした。
 けどもやがてその計画に謎のリーダーが現れて
 大暴走が始まったのです。」
それはびっくりするほど恐ろしい計画だった!
スポーツ推薦で入学しながらも
1学期のうちに不祥事を起こして退部させられ
何をしていいかわからなくなった近畿大学の学生を
次々と月面に送り込むという謎の実験!
「その名も”アホロ計画”。」
「アホロ計画だと!」
「月に送られるアホ学生は
 普通では思いつかないようなアホな事をします。
 恐らく何かアホな事をして月の重力を変えたのでしょう。」
「だから中崎町だけがちょっと浮いているのか!」
「はい。」
「謎のリーダーというのは誰だ!
 ドクター・デモリッションか?」
「いいえ。彼は手下にすぎません。
 リーダーは謎です。」
「ありがとう田中潤!
 もうどっかに行け!」
「はい。」
「それとお前は少し脳みそが出てるから
 外出する時はヘルメをかぶれ!
 セミとか当たるといけないから!」
田中潤は自分で作った『ピッピちゃんの歌』を歌いながら
どこかに行った!
その夜
中崎町ヒーロー会議が開かれた!

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「月に一緒に行けだと?
 ふざけるな!
 無重力で胃酸が逆流して口から出たら
 自分が溶けちまうぜ!」
イーサンは断った!
「冗談じゃない!
 俺はいい事をするのに興味はないし
 お前を手伝うのなんかまっぴらだ!
 勝手に火星でも水星でもどこにでも行けばいい!」
チキンマンと仲の悪い超人ヴェルデも
月には行かないと言った!
「だったらあたいが行こうかい?」
「だめだ一代!
 お前といるとどうしても喧嘩になる!」
空手バカ一代(かずよ)は怒って鼻息を吹き出した!
「もう!」
すると里の騎士が手をあげた!
「私が行こう!
 この町の人々とチキンマンのためであれば
 いつでも命を捨てる覚悟だ!」
「いやいや里の騎士!
 君には俺がいない間の中崎町を守って欲しいんだ!」
「なるほど!かしこまった!」
ダーツクダーツクダーツクダーツク!
「すまないダーツク!
 静かにしてくれないか!」
「いえええええーぃ!」
「ヒーロー会議になんでお前が来てるんだ!」
会議は大混乱だった!
「もういい!俺が一人で行くよ!」
「なーん!」
ねこが鳴いた!
「よし!じゃあお前も一緒に行こう!」
結局チキンマンとねこが月に行く事に決定した!
みんなで海鮮屋台おくまんで会議の打ち上げをした!
さて?
宇宙にはどうやって行ったらいいのだろう?
おくまんが楽しくてそれを話し合うのを忘れた!
「ガリチューをもう一杯下さい!」
お酒に弱いくせに飲みたがるチキンマンは
だんだん店員を「ユー」と呼び始めた!
やらかせチキンマン!
今夜も天ぷらのだしをジョッキで一気飲みだ!
ダーツクダーツクダーツクダーツク・・・


つづく

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(2020年4月16日)

#樹脂粘土 #変身ヒーロー #中崎町 #近畿大学  

#海鮮屋台おくまん #スペースチキンマン

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