『スペースチキンマン』第8話「今日は何の日?」
★5月8日緊急スペシャル
前回のあらすじ
チキンマンは時田が名乗った「理工学部」を
おりこうな人が入る学部だと思って腹を立てていたが
その誤解が解けたため
闘いは引き分けに終わった。
円盤に帰ってからパーヴォに
結局は割とおりこうな人が入る学部だと聞かされ
後からまた腹が立った。
「地球から交信あり!
地球から交信あり!」
パーヴォがブザーを鳴らしながらやって来た!
「どうせまたあのフィンランド人だろう!
俺は出たくないからねこが出たらいい!」
しかし交信してきたのはスーロネンさんではなかった!
「おいおいチキンマン!
里の騎士からだぞ!」
「なんだって?
よし!つないでくれ!」
地球とのテレビ電話がつながった!
「よお!元気か里の騎士!」
「ああ!君こそ元気でやってるのか?」
「なかなかの強敵が月にはいっぱいいて大変だよ!」
「そうか!応援に行きたいが君は許さないだろうな!」
「お前には中崎町を守って欲しいから来てはいけない!
それより何だ?
そのシャツはどういう意味だ?」
「これは山形県の天童市を守る
ミッチーチェンというヒーローが送ってくれたんだ!
多分”どんな敵でも倒す”といった意味じゃないだろうか?」
全然ちがうが
そう思って着ているのならばそれでいい!
「どうしてお前が山形県のシャツを着ているんだ?」
「小料理バーあんのんのあゆみさんを知ってるか?」
「もちろん!」
「あゆみさんに頼まれたんだ!
今日はどうしても君に会わせなければいけない相手がいる!」
チキンマンは怪獣ガマチョロギーだったらいやだなぁと思ったが
テレビでならば襲われる心配もないので
誰だかわからないが会ってみる事にした!
「じゃあ山形につなぐぞ!
あゆみさーん!」
画面は変わった!
そこにいたのはなんとオットセイのブロニー君だった!
「やぁチキンマン!」
「あっ!ブロニー君じゃないか!
そうか!今日は君の日か!」
「そうさ!
けどねチキンマン!
こっちでは悪い病気のせいで
僕が活躍するはずだった植木市は中止になってしまったよ!」
「そいつは残念だ!
落ち込んでるのか?」
「いいや!僕は元気だ!
来年は今年のぶんも2倍かっこよく活躍するつもりだよ!」
「そうか!そりゃあいい!」
チキンマンとブロニー君はずいぶんいっぱいおしゃべりをした!
とても楽しかった!
ブロニー君は今の地球の話をいっぱいチキンマンに聞かせた!
チキンマンは「負けるなよ」と応援した!
ブロニー君は言った!
「絶対負けないよ!
君が帰って来る頃には
また楽しい地球になってるからね!
君こそ月でいっぱい悪者を倒してくれ!」
「ああ!ありがとう!」
そしてバイバイを言って地球との通信が終わった!
チキンマンはミロを飲みながらひとり言を言った!
「地球に勇気づけられちゃいけないな!
俺が地球を勇気づけなきゃな!」
そうだ!
やらかせチキンマン!
今のお前は世界で一番自由な地球人のはずだ!
5月8日はオットセイのブロニー君の日!
お祝いも何もしないでいいけど
ただブロニー君の事を思い出してくれたら
それでいいのです!
(2020年5月8日)