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ポータブル道祖神 誕生秘話

『ポータブル道祖神』と称しているものがございます。

そもそも道祖神(どうそじん)とは、道ばた(特に三叉路などの辻)に祀られている石碑や石像で甲信越・関東地方ではポピュラーな神様です。
IngressやポケモンGOをプレイしているお友達なら良くご存じのはず。

中でも私の地元 信州では男女の神が仲睦まじく描かれる『双体道祖神』が多く見られます。
起源はよく知らないのですが、日本神話に登場する「猿田彦神(サルタヒコノカミ)」と「天宇受売命(アメノウズメ)」の夫婦神ともいわれ、
夫婦和合・子孫繁栄を司ると神として地域の信仰を集めているそうです。(道の又にあるのも意味があるとかないとか?)

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話は変わり2019年の始めの頃…だったかな?
現在の「Niantic Wayfarer」の前身である「Portal Recon」において、写真合成による虚偽申請の疑いが界隈のTwitterで話題になりました。
その一件を皮切りにその後も虚偽申請(疑い含む)は後を絶たず、審査員の方々の苦笑いを誘う結果に…。
わが地元コミュでも「あれがアリなら発泡スチロールで道祖神作ってポータル生やしまくるとか出来ちゃうよね?www」とか冗談も飛び交っていました。

そんな折、地元のAGカップルが結婚をすることになったと

めでたいじゃないですか?話題のIngress婚ですか?あやかりたいー!
「じゃあパパお祝いに発泡スチロールで道祖神つくっちゃうぞー!」なんつって言っていたわけです。

2019年5月、お二人のお披露目パーティーに誘って頂きました。

受け狙いで「発泡スチロール製道祖神」をプレゼント企画したものの、私は仕事が忙しく材料だけは揃えたものの当日までに道祖神を完成させることが出来ませんでした…
材料の発泡スチロールブロックをそのまま渡し「これで道祖神を作って下さい、二人の初めての共同作業として」などと良いことを言ったつもりでお茶を濁したのです。

2019年10月、お二人の結婚披露宴に呼んで頂きました。

二人の人柄をそのまま形にしたような素敵な結婚式でした。
参列者に楽しんで貰おうという気遣いで「くじ引き大会」が催されました。
景品はお二人が用意したプレゼントです。
受付でもらったカードに自分の番号が書かれていて、新郎新婦が箱からくじを引き読み上げます。順番に景品を受け取り二人に祝福の言葉を伝えます。

景品はどれもユニークでみんな笑みがこぼれます。終盤に差し掛かり景品も少なくなってきたけれど、私の番号は読み上げられない…
と、まさかの最後に私の番号が呼ばれました…よかった!w

だけど景品は最後に残った大きな包み…
袋を開けた瞬間「あっ!!こ、これは!!!!」

そこには紙粘土で精巧に作られた『双体道祖神』が!!

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完全にやられました!!
私が作ることの叶わなかった道祖神を、お二人は本当に共同作業で作り言い出しっぺの私にプレゼント…優しさとユーモアのスーパーコンボ!!
泣いたよねw
お二人の名前は伏せますが、きっと猿田彦神と天宇受売命の生れ変りなんじゃないの?

その後、私は道祖神に色を塗りその軽さを活かして『ポータブル道祖神』としてイベントに持ち歩くようになったのです。

実は背面にNianticの須賀さんと成沢さんのサインも頂いたんですよ?w

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最後に

さすがに『ポータブル道祖神』を使ってポータル申請を行おうとは思いません。
あくまでジョークの意味で持ち歩いています。
私は昨今の申請精度?に対する明確な答えは持ち合わせていません。ゲーム内で求めているものが違うだろうから意見の相違も仕方ないと思います。
でも同じ人間がプレイしているのですから、根本は何も変わらないと思います。
僕はIngressやポケモンGOを通じていろいろな人や場所と出会い、スコアには反映できない貴重な体験をさせて頂いております。

プレイ頻度は下がってもここでの『出会い』を大切に、今後も楽しんで行きたいと思います。

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(写真:ポータブル道祖神 とパイロンレディ/撮影地:東京都大田区)

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