洗濯表示マークの意味って何？クリーニング工場スタッフが解説します！

衣類を洗濯するときに
「洗濯したいけど、洗濯表示マークの意味が分からない」
とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

そんな方々に向けて、クリーニング工場勤務12年目の筆者が「洗濯表示マーク」についてわかりやすく解説していきます。

知っておくと便利で洗濯も困らないため、ぜひチェックしてみてくださいね！

洗濯表示マークってなに？

どんな衣類でも洗濯表示のタグがついています。

洗濯表示とは衣類に合った洗濯方法がわかる、簡単にいうと「衣類の取扱説明書」のようなものです。

衣類の内側（特に左側）についていることが多く、スーツの上着の場合内ポケットの中によくあります。

洗濯表示マークは、基本の5つの記号と強さと温度を表す付加記号・数字の組み合わせにより構成されています。

これらのマークは国際規格に合わせて、2016年から世界で統一されました。

洗濯表示マークの意味を知ろう！

まずは基本の記号と付加記号をみていきましょう。

基本の記号

洗濯表示マーク、基本の5つの記号は以下の通りです。

後ほどそれぞれ詳しくみていきます。

付加記号（強さ）

「－」は洗濯の強さをあらわします。

線が増えるほど弱いという意味で、基本記号の下に付きます。

付加記号（温度）

「・」は温度の高さをあらわします。

点が増えるほど温度は高いという意味で、こちらは基本記号の中に付きます。

図のように数字で表す場合もあります。

桶の中の数字は「水の温度の上限」を指しているため、「40」と書いていれば40℃以下のお湯で洗えます！という意味になります。

付加記号（禁止）

「×」はそのままで「やってはいけません」という禁止の意味です。

基本の記号の解説

5つの基本の記号をそれぞれ解説していきます。

家庭洗濯

桶に水が入っているようなマークが、家庭用の洗濯機で洗濯ができますというマーク。

洗濯できるのか迷ったときは、まずこのマークを確認してみましょう。

数字は水の温度の上限をあらわしています。

桶のマークに「×」がついている場合、家庭用の洗濯機で洗濯することはできません。

要注意です！

この場合はクリーニングに出すことをおススメします。

手の絵があるマークは、手洗いをおすすめしているマークです。

桶の下に「＝」がついているマークの場合は、洗濯機で非常に弱い水流で洗濯ができるという意味です。

水温の上限は30℃まで。

下線がついている場合は、洗濯機の「ソフトコース」での洗濯をおススメします。

 衣類によってさまざまな組み合わせがあるため、洗濯する前に洗濯表示マークを確認してみましょう。

漂白

三角のマークが漂白OKのマークです。

塩素系漂白剤も酸素系漂白剤も両方使えます。

三角に線があるマークは、酸素系漂白剤のみ使用可能です。

三角に「×」は、漂白できません。

乾燥

四角のマークはタンブル乾燥を意味します。

タンブル乾燥とは、回転させながら温風で乾燥させること。

コインランドリーの乾燥機やドラム式洗濯乾燥機などが分かりやすいと思います。

このマークは家庭用のタンブル乾燥ができるという意味です。

「・・」は温度の上限が高温80℃までOK。

「・」は上限が低温60℃までです。

これは「乾燥」に「×」がついているので、タンブル乾燥ができません。

この場合は自然乾燥をおススメします。

四角に縦線があるマークは、たて干しを意味します。

ハンガーなどにかけて干しましょう。

縦線1本は脱水して、2本線は脱水しないで干します。

四角に横線があるマークは、平干しを意味します。

平らな場所に広げて干しましょう。

たて干しと同じで横線1本は脱水して、2本線は脱水なしです。

斜線はひさしや屋根をあらわしているので陰干しを意味します。

縦線と斜線は「たて干し＋陰干し」という意味です。

アイロン

このマークはわかりやすいですね。

アイロンができるという意味で、点の数により温度設定が変わってきます。

「・・・」は210℃まで

「・・」は160℃まで

「・」は120℃まで

このマークは上限温度が120℃で、スチームは使えませんという意味です。

このマークは、アイロン禁止です。

クリーニング

〇マークは「ドライクリーニング」を意味します。

このマークはクリーニング店向けのマークで、家庭での洗濯にはあまり関係ないので詳しい説明は省きます。

詳しく知りたい！という方は、消費者庁の衣類取扱表示をご覧ください。

全画像は消費者庁衣類取扱表示（リーフレット）より引用しています。

まとめ

今回は、洗濯表示マークについて解説しました。

衣類を長持ちさせるには、やはり洗濯方法が大事になってきます。

洗濯表示マークを正しく理解し、お気に入りの服を長持ちさせてオシャレを楽しみましょう！