【声劇台本】嘘

ジャンル
ホラー

登場人物
語り手の人

これは、僕が経験した話です。
皆さん、嘘を言う事ありますよね。
その言った事が現実になる事て
あったりしませんか?
言葉には言霊が宿るなんて言いますし。
これは、僕のある嘘から始まった
恐怖体験です。

2年前、僕が新しく引越した新居に
友達の友也(ともや)を呼んだ時に
友也は怖がりなので
僕は友也をビビらそうと
嘘をつきました。

「友也、実はさ……ここ幽霊が出るんだぜ!」

友也は、止めろよ!と言ってビビっていました。
その事がおもしろく、僕は更にビビらせようと
こう言いました。

「夜中になると、おーい!て……誰かが呼ぶ声が聞こえるらしんだよ!」

友也は、かなりビビっていました。
まぁ、その日は友也もビビりながらも
帰って行きました。

しかし……その夜でした。

ふと、夜中の2時に目が覚めました。
夏でしたので
暑かったですし
目が覚めてしまったのだろうと
思っていました。
再び寝ようとしていると
遠くの方から
「おーい!…………おーい!」
と、声がしました。
まぁ、遠くから聞こえるので
最初は、空耳だろ。
と思い、気にせず
その日は、そのまま
再び眠りにつきました。

ですが、次の日も
同じ時間に
遠くから
「おーい!……おーい!」
と、声が聞こえるのです。
そして、次の日も
次の日も………

6日目ぐらいでしょうか…
最初の頃よりも声が近くに聞こえ
窓の外の方から聞こえました。

僕は、気になり
恐る恐る、カーテンを少し開け
覗くと
外に人影が………
そして、ずっと……おーい!おーい!
と言っているのです。

僕は怖くなりカーテンを閉めようと思った時
その人影が
こちらを見たような気がし
すぐにカーテンを閉め
布団に潜り込みました。

その日眠れず
気づけば朝でした。

そして、事件が起こりました。
7日目の夜
そう……
あの声が近くから聞こえたんです。

どこから聞こえるのかと
僕は聞いていると

玄関のドアの前から聞こえてくるのです。
僕はドアの方に近ずき
そっと、ドアスコープを覗いてみたんです。
すると、目の前に人が立っていて
ずっと、おーい!おーい!と言っていたのです。
僕は怖くなり
そこから、動けなくなりました。

すると、ドアのノブをガチャガチャと激しく動かし
開けようとしてきました。

僕は必死にドアノブを抑えました。
鍵は閉めていたのですが
このままだとヤバいと思い。
抑えました。

僕はどうしたらいいか、わからず
勇気を振り絞り

あっちに行け!!!

と、叫びました。
すると、ピタッ!とドアノブが動かなくなり
声もしなくなりました。

僕はホッとして
ベッドに戻ろうと振り返った瞬間…

おーい!見つけた!
僕の目の前に、この世の者とは思えない者が立っていました。

僕は気がつくと、その場で倒れてしまっていたらしく

あの人影も見えません。

あの日以来
僕はすぐに引越しました。

まさか、嘘が本当になるなんて……

皆さんも、嘘には気をつけてください。
本当になるかもしれませんよ……

ほら、聞こえてきませんか?
声が………

おーい!

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