【声劇台本】悪夢
【声劇台本】悪夢
【ジャンル】
サスペンスホラー
【登場人物】
山下 健一(やました けんいち)
浅井 秀治(あさい しゅうじ)
飯田 悟志(いいだ さとし)
【台本】
山下「うっ………何だ…ここは?真っ暗で何も見えねぇ……スマホは……あった!
うん?なんだここは?森の中?何で…俺はここに……?誰だ?誰かいるのか?」
???「ヴォォォォーーー」
山下「何だ!?この声は?誰かいるのか?」
モンスター「ヴァァァァァァーーー」
山下「うわぁぁぁぁ!?何だこいつは?バケモノが!クソッーー!ちくしょうー!何だってたんだよ!うわっ!?ちくしょう……足が……」
モンスター「ヴァーーヴァーーヴァー!」
山下「来るな来るな!俺は不味いからよ、……こっち来んなって言ってんだろ!このバケモノめ!止めろ!頼む止めてくれぇーーーーーー!」
山下「あっ!?はぁ……はぁ……はぁ…
…はぁ……夢かよ……クソッ!……ふざけんな!……それにしても、リアルな夢だったな……さて、今何時だ?こんな時間かよ、仕方ねぇ、何か飯食いに行くか」
山下「あぁ~だりぃなぁ~!何食おうかな?うん?何だ?」
男「はぁはぁはぁはぁ!あっ!こっちは危ないですよ!早く逃げて!やつらが!」
山下「何だぁーあいつ?変なやつだなぁ!やつら?うん?何だ?血だらけの人?おい!あんた怪我してんのか?おい!なんだよ……こっち来んなて!おい!離せ!離せよ!おい!ふざけんな!気持ち悪ぃなぁ!何だこいつ?
今、噛み付こうとしやがったぞ!クソッ!どうなってんだ!」
男「うわぁぁぁぁーー!助けてぇーー!」
山下「さっきの男の声?どうしたっ……なっ……何なんだよ!?食われてる?
どいうこと事だよ?何か見た事あるぞ……あれだ!ぞ…ゾンビだ!!でも、こんな事ありえねぇよ!あれか!ドッキリの撮影か?でも…俺がドッキリ?いやいやいや!何なんだよ!クソッ!何か増えてねぇか……クソッ!こっち来んな!こっち来るんじゃねぇーー!クソッ!何なんだよ!悪夢なら覚めてくれぇ!!」
飯田「浅井さん、今の所異常はないです」
浅井「あぁ……ちゃんと記録は残してるか?」
飯田「はい、それにしても……死刑制度が廃棄されて、終身刑だけになってしまって、まさか私たちが作った装置が、この様な形で使われるとは」
浅井「まぁ、元はストレス等による、精神的な不眠や夢の中で見てしまう、トラウマを無くす為に使うはずだったが……」
飯田「好きな夢を見れる事はいい事ですが、この様な悪夢は……怖いですね」
浅井「まぁな……本当に目覚めたとしても、現実か夢か、それすら分からなくなっているだろうな」
飯田「それにしても、この記録した映像、被害者の方たちが見るんですか?」
浅井「まぁ、死刑制度は無くなってしまったし、憎しみは消えないさ……
だからこうして、映像を見て、少しでも気持ちを晴らそうとしてるんだよ」
飯田「でも……結構エグいですよ……」
浅井「映画を見る感覚さ」
飯田「まぁ~そうかもしれませんが
それにしても……こうはなりたくないですね」
浅井「だな、生きているのに夢の中で、死に続けるか……死んでも地獄行きだろうだけどな」
飯田「まさに、無限地獄ですね」
浅井「そうだな……さて、俺は休憩に入る」
飯田「はい、さて……次はどんな悪夢を見せるかな……」