ホラー小説って「ホラー」なの?

皆さんは「ホラー」と名のつくコンテンツは好きですか?


検索画面にホラーと打ち込むとさまざまなサジェストが出てくるが、ホラー映画やゲームなど、普段あまりこの手のジャンルを好き好まない人でも何か一つはホラーと名のつくコンテンツに触れたことはあるのではないでしょうか。

ちゃんとよくできた作品であるならば、そのおどろおどろしさやびっくりシーンに恐怖したこともあると思います。

視覚や聴覚、あるいは触覚を通じて不安や身の危険をあたえてくる。それこそがホラーコンテンツの大きな魅力であり忌避される要因でもある。













バイオ7の母親のシーンとかめちゃくちゃわかりやすいシーンですよね。ビデオテープを見てたら急にどでかい顔が画面に出てくる。ただそれだけなのにほんまにビビる。




しかし、ホラーと名のつくコンテンツのうち、視覚にも聴覚にも触覚にも訴えることのできないものがある。





「小説」ってどれも使えなくね?
挿絵もなければ音も気味悪い触感も使えない。ただただ文字の羅列を目で追って情景は頭の中で作る。情景を正しく思い浮かばせるためには細かな書き込みが必要にもなるから畳み掛けるような驚かしもできない。



果たしてここまでのハンデがある中でホラー小説はホラーたり得るのか?

そういうことが気になったので読むことにしました。

検索しておすすめって上の方に出てきた本です。

保険会社の社員である主人公の元に、サイコパスみてーなやつが「状況的にはどう見ても殺人なのに証拠が出なくて詰めるに詰めれない自殺」を提げて金をせびってくる。主人公は鈍行する警察の捜査に嫌気がさして1人で調べ始めて〜
みたいなあらすじです。
かなり有名な作品らしい。ぼくちゃんの好きなアニメ「新世界より」の原作者の本らしいので多分面白いだろうと思って借りた。





内容は結構おもろかったです。読んでも疲れない読みやすさがあったし、ラストシーンは決して読み止めたくなくなるような迫力があったなあと思います。同じページのまだ読んでないところがちらっと目に入ってネタバレとかくらっちゃうのも本気で避けたくなって必死こいて手で隠し隠し読んでた。
側から見たらちょっと滑稽な姿だったかもしれん。




肝心のホラーっぽさに関して。

残念ながら怖くなかった。いやなんか「このシーン映像で見たら多分クソ怖いんだろうなあ」みたいなシーンは結構あったけど、いかんせん細かい文字描写による情報に満ち満ちており腹の底がヒュッとなるような驚きはなかった。どちらかと言うと刃物とか傷の生々しさから感じる気持ち悪さが強かった。俺の頭は如何なるシーンであっても冷静であった。



まあこの本だけ読んでホラー小説そのものを語るのもなんなので面白そうなものがあったら他にも読んでいこうかなと思います。







いいなと思ったら応援しよう!