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予期せぬ出来事
9月27日金曜日。
面談続きの日。14時までだったのであっという間に過ぎた。来週から金曜日はフルタイム。
天気も悪いし真っ直ぐ帰りたい気持ちもあったけど、今日行かなきゃもうチャンスが無いと思い、頑張って泉屋博古館へ行った。モザイクアートの展示だったのだが行ってみたら板谷波山の息子だった。なるほど凄いもの作るわけだ。色遣いのセンスが抜群だ。
行くか迷っていたが、やっぱりこの美術館に来る時間は必要だ。スーッと心が鎮まり疲れも緩んでいく。作品数がそんなに多くないのもちょうど良かった。
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そこから更にピルをもらいに婦人科まで行き17時頃帰宅。2時間ほどゆっくりしたり、洗濯物を畳んだりお弁当箱を洗ったりとやることを済ませ、夜になりまた出掛ける。夫の職場の飲み会に参加する為だ。何故そんなことになったか。
一昨日夜の会話。
夫「金曜〇〇さん(わたしが働いていた時からいる重鎮)の送別会だわ」
私「そうなんだ!じゃあわたしもどっか行こうかな」
夫「いいよー」
私「なんで許可制?笑」
夫の返答が若干変だなとも思いつつ、貝ワイン屋にでも行こうかな、どうしようかなと予約はまだせずにいた。
そして翌朝、職場に着いた夫からラインが届く。
夫「明日の送別会来る?メンバーに追加しとくね」
私「え、わたしに送ってる?」
夫「そうだよ。昨日言ってたよね?」
私「あ、行く行くー!」
なるほどそういうことか!夫は聞き間違えていたのだ。そういうことならと行ってみることにしたわけだが直前から緊張してくる。だって夫が病んで仕事に行けなくなった時、わたしもつられて急に行かなくなりそのまま島根に帰ってしまって以来である。どの面下げて?と思う反面、7年も経っているしもう時効?とも。ドキドキしながら夫について店に向かうと、わあ懐かしい面々。そして数人の知らない女の子たち。働いていた当時お世話になっていた人たちはわたしの顔を見て驚いていた。最初はギクシャクしてしまった気もするが、お酒が進むとだんだん普段の調子が戻ってくる。福祉の仕事を始めたと話したら、かつての上司が「向いていそうだね」と言ってくれた。「え、真逆な感じがしませんか?」と20代の頃の自分を思い浮かべて返すと「いや、今日会って話してると気遣いも素晴らしいし…」と嬉しいお言葉。ニヤニヤする。その直後に話した別の上司には「真逆じゃないですか」と笑われた。この人には当時泣くわ喚くわブチ切れるわ多大な迷惑を掛けた。
わたしと同じくらいの時期に入ったひとつ下の女の子も今や10年選手で正社員になっていた。あんなに頼りなげだったのに、若い女の子2人を引き連れて楽しそうにしているよ…。彼女とはたまに美術の話をしていたっけね。初めて会う女の子たちも「美術好きなんですよね!めっちゃオシャレですね!美術部作りましょう!また飲み会来てください!」などと明るく受け入れてくれてとても嬉しかった。最後には写真も一緒に撮ったけれど、送ってもらう術が無いことにあとで気付いた。
夫がサッサと駅に向かわなければ、わたしはうっかり二次会に行ってしまうところだった。あぶねー。
送別会の主役であるおじさんは50年勤めたそうだ。本当はパートとして更にもっと長く働きたかったけど叶わなかったそうで、とても寂しそうだった。ずっと仕事を好きでいられる力も凄いものだな、と感心しつつ切なくもなった。
夫と島根に住んでいる時に一度遊びに来てくれた上司は、随分元気が無くなっていた。部署が変わってから仕事が辛くて仕方ないらしいが、土日も仕事をしてしまうらしい。真面目なのだ。たまには会って話を聞きたいところだが、外に出るのも億劫になっているそうだ。心配だ。
兎にも角にも行ってよかった。社交辞令かもしれないけれど、会えてよかったとみんなに言ってもらえて嬉しかった。わたしもみんなに会えてよかった。楽しかった。ありがとう。
昨日はそんな感じです。