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山中現展 描かれた詩

わたしの趣味のひとつは美術館へ行くことです。
先日はまた素晴らしい展示を観ることができました。

群馬県立館林美術館で開催中の
「山中現展 描かれた詩」

館林美術館のHPを見るまで、わたしはこの版画家を知らなかったのですが、紹介されている作品が気になり観に行くことにしました。

特に気になったのはこの作品。
単純に、お魚かわいい……と。

もともと版画はかなり好きな技法で、
浜口陽三、田中恭吉、駒井哲郎などが特に。
水天宮にあるミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションはとても良い空間の美術館で展示が替わる度に行ってしまいますね。
ぐるっとパスで行けるのも嬉しいところ。

はい、話戻して山中現の作品。
す、好き……。全部好き…。
なんと言葉で表現したらいいのか…。
初期作品は、しっとりとしているな、と思いました。しっとり。
絶望感は無く、希望に満ちているわけでもない。
ただ此処にある「生」を受け止めている、という感じがしました。

後期になるに従って、視点が内面から外側へと向いていったように感じます。
これは必然ですかね。
わたし自身は今30代ですけど、20代ではとにかく自分のことに興味津々で自分はどういう人間か、いつ何をどう選択していくか、そんなことを考えてばかりでしたがここ数年は少し変わりました。
自分への興味はもちろんまだまだありますが、それこそ外側へ向き始めたのを感じています。
他の人や世界へと関心が広がったというか。
視野が少し広くなってきたというか。
きっと人はそういう風に変わっていくものなのかな?と感じている今日この頃です。

芸術に関する専門知識は無いので、感想はこんなもんです。
そういえば、レオ=レオニのあおくんときいろちゃんを彷彿とさせる作品もありました。
レオ=レオニ好きな方は山中現も好きかも?
それは安易か。笑
でもまさに、展示会タイトルにもあるように山中現の作品は詩。絵本ではなく、詩。
なんでそう感じるのかは今のわたしにはまだ表現できません。
松永伍一との詩画集が紹介されてましたが、この松永さんの詩も素晴らしかった。
読んでいて、風を感じるような。
今や手に入らないのが残念…。

ミュージアムショップには、図録ではなくパンフレットが販売されていました。
缶バッチもかわいくてつい購入。ぬいぐるみのペンダントにしようと思います。

ちなみに、美術館併設のカフェのワッフルランチプレートがものすごく美味しかったです!
以前から存在は知っていたのですが、ごはんにワッフルかーなんか上がらんなーと思って行っていなかったのを反省しました。
ワッフルもハーブの香り豊かで野菜もどれもとっても美味しい!
今後、館林美術館に行く時は展示とカフェはセットで!!!

山中現展は2023年4月2日まで。
東京方面からだと、久喜まで宇都宮線でグリーン車を使い、館林までは指定席オンリーのりょうもう線に乗ると小旅行気分が楽しかったです!
館林駅からバスがあるのですが、本数は少なめ…。
わたしはタイムズカーシェアで3時間借りて行きました。

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