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おいしいものと良い映画

9月23日月曜日。
手話講習の同級生と映画を観に行った。彼女は去年の同級グループLINEに呼びかけたのだが、都合がついたのはわたしだけだった。都合がついたどころか、わたしはその日、提案された映画館のある街の美容室を予約していた。即ちわたしの育った街であるが、何はともあれグッドタイミング。
誘われた映画は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」。呼びかけがあるまで全くのノーマークで存在も知らなかったのだが聾の両親を持つコーダが主役の映画だ。しかも監督は、わたしも夫も好きな監督で、特に夫は過去2回打ちのめされている。更には映画の原作者は、わたしがよく聴いていたラジオ番組「アシタノカレッジ」の準レギュラーだった五十嵐大(番組は一年前に終了)。勝手に親近感。
そんなわけで楽しみにしていたこの映画。
す、素晴らしかった…。良い映画だった…。
主演の吉沢亮、まるで本当に手話を自分の言語としていて、俳優って凄いんだなあ、と改めて思ったり。胸がシクシクと傷んだり、ニヤニヤしてしまうシーンもあったり、画の力強さも凄く、これはもう今年ベストなのでは?と思うが、そもそも今年はあまり劇映画を観ていない。彼が拒絶し閉ざしていく要因になった聾の世界によって、また彼の世界は開かれていく。そして母のまなざし。うわー、思い出してまた泣きそうだ。帰ってから、まだ観ていない夫につい語ってしまった。もう一回観に行きたいくらいだ。
同級生とは、わたしのお気に入りの蕎麦屋で昼ご飯を食べ、わたしのお気に入りのコーヒー屋でお茶をした。自分のお気に入りの場所に知り合いを連れ回すところは中学生の時から変わっていない。
会話は彼女の愚痴を聴いたり、娘とのあーだこーだを聴いたり、基本的に聴き役。映画の感想は殆ど話題にあがらなかった。悩みが多くて大変そうだ。がんばれ!

今日はそんな感じです。

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