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くるくるドンドコくるくる

10月6日日曜日。
今にも雨が降り出しそうだけど、意外と降らなかった一日。起きて朝ごはんを食べて夫と手分けして家事を終わらせて、夫は美容院、わたしはスーパーへ行った。セルフレジで財布を開き、現金を入れてくるのを忘れたことに気付く。ハア。クレジットカードで払うと、ポイント率が格段に低くなる。
昼ごはんは珍しく米を炊き、味噌汁を作り、副菜を2品作った。夜に映画を観に行く予定だったからなのだが、夫が英語を勉強する時間が無いよ〜と嘆いているし疲れている様子でもあったので延期することにした。映画は好評のようで上映期間が2週間延びたらしい。
夫が一緒に行けないので悩んだのだが折角だからと、わたしは夕方中野までチャランケ祭を見に行った。チャランケ祭とは、アイヌ人と沖縄人の合同のお祭で30年以上続いているらしい。今年の春先にアイヌ人の記録映画を観に行った際に存在を知ってから、今年はいつやるのかと検索しては情報が出てこず…と言うのを繰り返しており、2日前にまた思い出して検索したところ10/5,6の日程が上がっていたのだ。もっと早く知りたかった…!と思いつつも、一応行けたからよし。
思った以上に小規模で、特にステージにもなっていない、広い空間で沖縄のエイサーが披露されていた。周りに敷かれたゴザに観客がビールを飲み、ゴーヤの天ぷらを食べながら寛いでいる。
正直、知り合いもいない身ひとつでは、だいぶ入りにくい雰囲気。結局エイサーを一通り鑑賞して退散。エイサーはよかった。折坂さんが歌っているので馴染みのある安里屋ユンタも聴けたし、他にもいろいろ。太鼓と唄に身体を動かしたくなるが周りの目が気になって動かせない。わたしから少し離れた場所で鑑賞していた恐らく知的か発達障害を持った男性はノリノリで身体を揺らし、掛け声も交えてクルクル踊り始めた。クルクルクルクル踊っていた。クルクルクルクル。彼が眩しかった。この空間で一番神様の近くにいるように思えた。わたしも心の中でひっそりクルクルした。
帰ってから永井玲衣「水中の哲学者たち」を読んでいたら、街で彼女が出会した和太鼓の演奏に吸い寄せられた話があった。心が解放されていく。気付くと隣のおじさんがドンドコドンドコドンドコドンと呟いていて、永井さんもその周りの人もドンドコドンドコドンドコドン。なんとなく、似ている気がした。

昨日はそんな感じです。

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