甲状腺がん+肺転移のヨード治療2回目の入院
2020年1月に甲状腺全摘手術をし、その年の5月に1度目のヨード治療。
1度目のヨード治療は集積があって効果あり、もう一度ヨード治療をすることになった。
でも、ヨード治療後は被曝の関係で最低でも半年は期間を空けなければいけないらしく、次は半年後の11月に内服することにしていた。
医師から効果があるなら、短期間でパンパンパンっとがんをやっつけましょう!という説明だったが…
とてもそんなテンションでやっつける入院では無かった…
2週間の自力でのヨード制限食を乗り越えて、2週間の入院。
再び遠路はるばる治療のために船と長距離ドライブ、そしてJRに乗り継いでやってきた。
全く嬉しくない入院だが、わくわくする。
久しぶりの都会。
久しぶりのメジャーなコンビニ。
ヨード制限が解除になったら、何を食べよう!!!
そればかり考えてしまう。
一度目は初回でわからないことだらけの中を突き進んだが、この時は多少対策を立てていた。
前回はムカムカして薬を飲むタイミングを見誤ったので、今回は内服後は少しでもムカムカが少ない時間に一錠ずつ飲む!
後にすればするほど気持ち悪くなって飲めなくなる可能性が高い…
薬が飲めないとカルシウムが下がって、手足が痺れる…
あと隔離期間は携帯電話を持ち込む。
これでテレビの食事情報を見なくて済む。
1週間血圧もそれほど下がらず、利尿剤を毎日飲み、食事も無理には食べずに食べられる分だけ食べて、まぁまぁ良い感じで1週間過ごす。
まぁ、問題は内服後なんだけど…
内服後は食事中から頚部を冷やすと味覚障害予防になると聞いて、冷やしながら食べたけど…
両方冷やしながら食べるのは難しかった…
内服した日の夕飯は食べれたが、その夜からやはり少しムカムカし始める。
携帯で映画を見たり、音楽を聴いたり、ムカムカするがわりと心穏やかに過ごす。
内服2日目。
この日が一番長く辛い一日。
朝からムカムカ。
でもお腹は空く。
でも、出てくる食事は見るだけでも気持ち悪くなる。
フルーツしか食べれない。
水分も相変わらずあまり飲めない。
ひたすら携帯を眺める。
職場の同僚から応援ムービーが届いて、それを何度も見て心を落ち着かせる。
長い、長い一日。
翌朝、医師が線量を測定してくれたが、ギリギリアウト。
外に出れないのも辛い。
午後もう一度測定してくれて、無事隔離解除。
解除日の夕飯からヨード制限も解除になるので、フラフラしながら階下のコンビニへ向かう。
安定のコーラとさっぱりした食べ物を買って夕飯は久しぶりの味のある食べ物。
ウキウキで食べるけど…
やっぱりコーラが変な味!!!
和食もどうも薄い味に感じる。
美味しいけど、美味しくない…
それでもヨード制限食に比べたら格段に美味しい。
看護師さんに食欲出てきたんですね!と言われたが、食欲は元々ある。
もう少しさっぱりした物なら病院食だって食べれるんですよ…
そして退院前日に医師からの説明。
先生嬉しそうに私に言った。
集積ありました!
うなだれる私。
こんなに辛い思いをして、効果なしも悲しいけど、集積ある=またこの治療をする…
辛い…
今やっと終わったばかりなのに、もう次のこの治療の話は辛い…
集積もあったし、前回の5月時点のTSH高値でのサイログロブリンと今回入院時のTSH高値でのサイログロブリンがかなり低くなってるので、効果もあったと考えられるので、次やった方がいい。
そう言われるとやるか…という気持ちになったが、もう半年後は無理すぎる。
今回は前回の嫌な記憶が蘇ってきて、それだけで気分が悪くなっていたし、そもそも半年後だとご飯が美味しく食べられる期間が少ない…
5月にヨード制限4週間、その後6月いっぱいは味覚障害、7月から10月までの4ヶ月はまともに食べられるけど、11月に入ったらまたヨード制限食だった。
次は翌年の10月じゃダメか聞いてみたら、あっさりOKだったので、10月に予約して、フラフラになりながらJRで帰宅した。
嬉しいけど、嬉しくない効果あり判定。