甲状腺がん+肺転移のヨード治療隔離解除後
内服3日目の午前中に隔離解除になり、夕飯からはヨード制限も解除になり、晴れて自由の身になった。
もう好きな物を好きなだけ食べられる。
あれもこれも食べたいと思っていたけど、味覚障害のせいか、出汁の味が遠い向こうにある感じ。
鼻からふーっと抜ける時に味を感じだから、全体的に旨味の抜けた薄味。
油物は見るだけでもムカムカするのが続いている。
一番嫌だったのは病院の食事の匂いとお膳。
もうお膳を見るのも思い出すだけでも気持ち悪くなっていた。
だから食べたい物が徐々に減っていく…
あれもこれも食べたかったのに、あれもこれもそれほど食べたいと思えない。
それでもヨード制限中に比べると好きな物を好きな時に食べられるから全然良かった。
ヨード内服4日目からは休薬していたチラージンが少量から開始する。
私は100μ内服していたので、75μを3日間内服して、その後通常の100μに戻る、
そして、内服4日目にヨードシンチ。
ヨード内服しているので、そのままシンチ検査できる。
硬い機械の上に乗って小一時間ほどの検査。
これでヨードの集積が無ければ効果無し判定になる。
声が出なくなるほどだったので、多分効果はあったんじゃないかと思うんだけど…
内服前は日中はなるべく起きていたけど、内服後はぐったりしていて横になってばかりいた。
こんな状態で退院できるんだろうか?と思うほど。
内服前の入院を伸ばすより、内服後の退院日を延ばすべきだったんじゃないかと思うほど疲れ果てていた。
でも、予定の日には何がなんでも退院しなければいけない。
なぜなら翌日になると月跨ぎになってしまうから…
医師はそんなにお金かからないんじゃないかな?と言っていたが、信じてはいけない。
お金のことは詳しくは知らないだろう。
お金のことは医事課に聞くのが一番正確だ。
保険申請のための書類を外来の事務に持って行くときについでに聞こうと思っていたが…
外来で順番待ちで座っているだけで、身体がだるくて汗が出てきそうになる。
大丈夫なんだろうか?
やっと自分の番が来て処理してもらうが、切手が必要だからコンビニで買って持ってくるように言われたけど、もう立って話をしているのが精一杯になってきて、切手は翌日渡すことにした。
そんな感じだったから医事課に聞く余裕が無かった。
医事課もずっと忙しそうでとても聞ける状況じゃなかった。
何がなんでも予定の退院日に帰る。
そう決意をして、ふらふらになって途中で座って休みながら自分の病室に戻った。