見出し画像

鬼滅の刃と自然素材

今年7月、次女の幼稚園でおたんじょうび会があり、年少さん~年長さんまでの同月の誕生日を体育館にてお祝いしました。

4ヶ月前4歳になった次女。
「おおきくなったらゴリラのあかちゃんになりたい。」とよく口にしていた彼女は、おたんじょうび会当日、ステージ上でトップバッターでマイクを渡され「おおきくなったらバナナのあかちゃんになりたいです。」と少し恥ずかしそうに宣言しました。

ビギナーな年少さんとは打って変わって、年長さんにもなると、

「たんじろうになりたいです。」
「かまどたんじろうになりたいです。」
「ねずこになりたいです。」
「こちょうしのぶさんになりたいです。」

と鬼滅キャラが続々と登場。

私は『鬼滅の刃』の漫画もアニメも劇場版も観たこと無いまま、あちこちでこどもたちからキャラクターとあらすじを教わった。挙げ句の果てに劇場版の内容も全てこどもたちからネタバレ。街中に鬼滅が溢れ返り幼稚園でも小学校でも話題は鬼滅一色。
園庭で「ねぇ~ずこちゃ~~~ん」と言いながら女児を追いかける男児続出。先生達までも市松模様や麻の葉模様のマスクをしている。

何がPG12指定だ。

一体なにを助言すべきなのかよく分からないまま我が家の娘たちも鬼滅(アニメ)デビュー。

「すごいこわいシーンあるよ。たたかいのシーンでこわくなったら目かくしたり見るのやめにして、つかれるから1話ずつにした方がいいかも。」ってふんわりした助言。

複雑な思いのまま母を差し置いて幼い姉妹はアニメ26話をあっという間に観終えた。(母は2話だけ。)

「バナナのあかちゃんになりたいです。」とモジモジしていた4歳児は、僅か4ヶ月で「みつりちゃーん❤」と連呼するようになり、すっかりお色気キャラの『甘露寺蜜璃』ファンにまで成長。

強い描写の刺激的なアニメの世界へと足を踏み入れるにはまだ早いのでは。。。なんて心配するのは勝手な大人の判断で、こどもたちは皆、吸収したいものだけちゃっかり吸収していた。遅かれ早かれ次女は、バナナの赤ちゃんから蜜璃ちゃんにステップアップする時期に来ていたんだと言い聞かせよう。自分に。

毎週の様にお化け屋敷の土地に集まるこどもたち。私が焚き火に向かって「ふーふーふー」と竹の火吹き棒を使って火力を強くしていたところ「やりたーい!」「それほしい!」「もっと短く切って!」とこどもたち竹に興味津々。

つまりはこれ↓

鬼滅の影響により、竹までブームなんだ。

え?ここだけ?

麻紐を通して首からぶら下げ、すぐ咥えられる『ねずこの竹』。男児女児無関係に皆ねずこ。どっかの民族か。

ママたちからも絶賛「折り紙で作った時の比じゃないね。お風呂でも外さないよ。」と。

本物ですからね。

我が家の小1の長女は、早々にねずこ竹は通過し「炭治郎が持ってたおむすび包むやつ作りたい。」と日曜の朝からせっせと準備を始めた。

夏に集めておいた竹の皮を使って、長女は生まれて初めて自分と妹の分のお弁当をこさえた。
こんな流れで初めて弁当を作るとは。「竹の皮2枚縦と横に重ねるんだよ。」と長女からレクチャーを受けた。

↑お昼にこれを長女がドヤ顔で取り出した時、他のこどもたちは「うわぁ」と目を輝かせて身を乗り出してきた。

アニメでは炭治郎が善逸におむすびを手渡すシーンがあるらしく、そこまで再現したかったのか、しっかり妹の分も詰め、藁紐をほどき妹に「はい」とおむすびをひとつ手渡し、二人で満足そうに頬張った。

「うーんちょっと塩多かったな~」とか言いながら。

『鬼滅の刃』から吸収したものは、大人が想像する何倍も奥深かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?