植物に思いを伝える
長女りんが一昨年小3の夏休みに、植物や食品に言葉をかけ、どう変化するのかという実験を行い自由研究としてまとめた。
市販の豆苗を3つの容器に分け、日射量、水量を同じにし成長を観察。
実験の翌日から明確な違いが認められ、家族みんなで興奮し、引き続き豆苗の変化を見守ることに。
実験開始から数日で予想以上の変化が表れ、植物の生命をまざまざと感じ、豆苗に否定的な言葉をかけることがりんと私は難しくなり、こんな時は次女すうの出番。はりきって悪口担当となる。
約1ヶ月の実験の結果、否定的な言葉をかけ続けた豆苗は茎が倒れくたくたになり、水は交換してもすぐ腐り悪臭を放つようになった。(ごめんね豆苗。。。)
茎や葉の状態が一番元気良く水の透明度が高く保たれたのは、何も言葉をかけずに見守った豆苗だったことは意外な結果となった。
友人の子供も夏休みに同じ実験を米を使用して行ったところ、何も言葉をかけなかった米が一番ひどい状態になったそうだ。その子に話を聞くと「何も言葉をかけないっていうか無視した。」との返答。
りんは、植物も無視と見守るの意識の違いを識別できるんじゃないかという仮説を立て、今年の夏休みは更にバージョンアップし、日本語以外でも伝わるのかどうかなどの実験も行うそう。
この実験の最終日、それぞれの豆苗の味はどうなんだろうと疑問が湧き、試食することになった。審査員は夫、りん、すうの3人。調理は私。1人ずつ試食してもらい、他の審査員には分からないように味や香り、食感などを記入してもらうと、3人ともピタリと審査結果が一致。
一番美味しかったのは前述の結果と同様、何も言葉をかけなかった豆苗。甘くてみずみずしく食感も申し分なし。否定的な言葉をかけた豆苗は予想以上に不味く、固い苦い臭い雑草といった判定。すうは飲み込むことが出来ず吐き出してしまった。そして肯定的な言葉をかけた豆苗は、まぁまぁ美味しくほんのりと苦味があった。
この結果を友人たちに話すと皆同様の反応があり「うわぁ子育てと同じだね!親が良かれと思ってあれこれ言ってストレスがかかるみたいな。」と。
近年の研究では、植物は水や栄養不足、切断等のストレスがかかると人間には聴こえない超音波領域の音を発していることも分かったらしい。
肉眼では確認できないけれど、一口に植物と言っても多種多様な微生物も共に存在しているので皆ひっくるめての生命。
この実験以降全ての植物(市販の食用野菜含め)が畏敬の対象となり、わたし達は強い生命力に守られている実感に包まれ毎日の祈りは欠かせない。
この研究は校内で高い評価をいただき(賛否両論あった中で)市の小中学生科学展で金賞を受賞することができた。ことをもう忘れかけていた約1年半後の現在。思わぬ展開に、、、
つづく