冬を好きになりたい
季節のなかで、冬だけはどうしても好きになれない。
毎年12月がくるたびに、「またこの季節がやってきた…」と憂鬱な気持ちになってしまう。
冬になると陽が出ている時間が短くて、1日の終わりがすごく早い気がしてしまうし、夕方〜夜にかけてどうしてもネガティブな気持ちになってしまうことが多いような気がする。
春も夏も秋も、好きなところは思いつくのに、冬の好きなところはとくに思いつかない。
クリスマスやお正月といった、冬を代表するイベントの雰囲気もあまり好きじゃない。
そしてこれがいちばんの問題なのだけど、冬になると私のめんどくさがりやな性格にさらに拍車がかかり、寒さによって、外へ出かけることが本当にしんどくなる。
人と会う約束もいつもだったらわくわくするはずなのに、寒いなか外に出ると思うとどうしても憂鬱な気持ちが勝ってしまい、直前になってドタキャンしようか迷ったりするときもある。(さすがにそれは最低なので結果ちゃんと行くし、行けばちゃんと楽しい)
自由参加のお出かけの予定だと、ドタキャンの確率もかなり高くなる。
この前も、当日になって寒さに嫌気がさして、麻雀会に行くか行かないかギリギリまで迷ったけど、なんとか自分に打ち勝って行くことができた。実際行ったらめちゃくちゃ楽しかったし、行って良かったし、ちゃんと行った自分を褒めてあげたい。
出かけたほうが楽しいに決まってることはわかっているし、家にいたところで憂鬱な気持ちは晴れるわけでもない。それでも、冬は外に出るのもいちいち一苦労で嫌になる。
こんな気持ちになってしまうのはぜんぶ冬のせいだ。と、文句を言いたくなってしまう。
そんな感じで、好きになる努力をせずに、毎年ただただ過ぎ去るのを待って、なんとなくやり過ごすのみなのが私にとっての「冬」という季節。
だけど、毎年必ずやってくるのにも関わらず、我慢をしなきゃいけない季節があるなんてもったいないな、ということに気づき、最近は少しでも冬を好きになりたい!と、冬のいいところを探す努力を自分なりにしてみている。
少しでもポジティブに冬を乗り切るために、私が見つけた冬の好きなところ。
冬の晴れた日の澄んだ青空の午前中の時間が、去年くらいから好きになった。
とくに去年はニート、今年はフリーランスとして迎える冬の朝は、とてもゆっくりしているので、午前中、あたたかい日差しを感じながらコーヒーやホットミルク、甘酒など、その日の朝の気分によってあったかい飲み物をゆるりといただく時間が結構気に入っている。
もちろん冬以外もこういう午前中の時間は大好きだけど、何となく冬の雰囲気が一番好き。
午前中しかしっかりと太陽を感じることができないから、より大切な時間に思えるのかもしれない。
そして飲み物を飲んだら散歩に出かける。
これも、澄み切った空気を感じられる冬の好きな時間で、寒くて外に出かけるのが嫌なはずなのに、なぜか散歩だけはしようと思えるから不思議。
(こうやって改めて書いていると老人みたいな過ごし方していることに気づく)
私の唯一の好きな冬の時間が「午前中」なのだけど、1日のうちにすぐ終わって昼過ぎにはすでに憂鬱になってしまうので、こうなってくるともっと冬を好きになるためには、午前中以外の「冬の好きなところ」を見つけたいなあ、と思っている。
今のところは、最近ティータイムにはまっているので今度いろんなお茶を買い漁って、朝に限らず昼や夜にもぼーっとお茶を飲む楽しみの時間を作ってみようかな、とか考えている。
毎日気分でいろんなお茶をセレクトするとか楽しそう。
ただこれだけだと飽きそうな気もするので、他にもずっと、冬のちょっとした楽しみはなにかないか探してみている。
温泉巡りとかもいいかもなあ、1人だとめんどくさいけど。
今までずっと嫌いだった冬だけど、どうせ毎年やってくるのだから、目を背けずにこれからはなんとか楽しく過ごす努力をしたい。
今年の冬にはもう少し楽しみをなにかしら見つけて、冬が終わる頃には「意外と冬もいいじゃん」ってなったら理想だし、今よりもう少し、冬のことを好きになっていたらいいなあ、と思う。