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父は女好きで何もかも失った②
衝撃的な事実を知った。
ひさしぶりに会った父は痩せて
手足も思うようにすぐ動かせず、ぼろぼろの服を着ていた。
さらに別れ際に泣いていて、
noteに続きを書くことが
弱い人間の悪口を言う極悪人のように思えて
躊躇していた。
女好きな話は
小出しにしてエピソード程度にしよう
と思っていたら
父のことを
聞いて驚いてしまった。
施設の人からのSOSだった。
クラウンからでこぼこの軽自動車に
会社員として30年勤務後に自営業の
弟を手伝うようになった父。
手伝う以前は
裕福ではなかったが、貧乏でもなかった。
乗っていた車も、名前は覚えてないけど
大衆車だったと思う。
弟の仕事が軌道にのるまで5年くらいは
大衆車のままだった。
軌道にのったのか、ある時実家に帰ると
車が大衆車から
クラウンになっていた。
ちょうど買い替える時期に
長距離を高速で乗るのに
しんどくない車にしたらしい
家の車庫は狭くて
大衆車用の狭い車庫に
クラウンはギッリギリ入れるかどうかだった。
高度な車庫入れの運転技がいった。
私は車を借りても車庫には入れることは
できないので
買い物から帰ってきて
父に車庫に入れてもらっていた。
そして約15年後
父は弟の仕事を手伝うことをやめて
自宅にいるようになったのだけど
私は途中がんの手術のため
しばらく実家に帰らない日が続いていた。
そして
やっと実家に帰れた時
父が駅に迎えにきてくれた。
車は軽自動車になっていた。
あちこちぶつけてボコボコに
なった軽自動だった。
おまけに
普通の道路なのに
ビュンビュン飛ばそうとするし
前しか見てない。
横に乗ってて怖くて
このまま事故って死ぬかも
と本気で思った。
「高速道路ばかり乗っていたので
一般道路ということを
ついつい忘れてしまうことある」
と父は言っていたけれど
私は「死ぬ危険あるほど
危ないから運転注意して!」と
本気で怒った。
帰りは弟に乗せてもらって
駅まで送ってもらった。
お店の女性にチヤホヤしてもらうことをやめられない父
クラウンからボコボコの軽自動車に
なっただけではない
退職金も全て夜の店に注ぎ込み
家を売却したお金も1年経たずに
使ってしまって
それなのに
見栄っ張りで
年金で生活できない
高級老人ホームに入り
高級老人ホームを退所せざるを得なくなり
一般の老人ホームに入り直している
一般の老人ホームといっても民間だから
特別養護老人ホームより高い
結局そこも最終的に出るようになると思う
父は年金が入ると
スナックやバーに行き
さらに
女性にお金をばら撒き
自慢話を聞いてもらい
チヤホヤされることに
夢中になっていたんだと思う
「困ってる外国人を助けるために大金
を出したのに私が困ってる時は
誰も助けてくれない」
と弟に借金していたけど
のちに
外国人ホステスに大金援助していたことを
いとこに話をしていて
周り巡って
私の耳にまで届いた。
施設の人からのSOS
ずっと疎遠だった父のところに行った
老人ホームは連絡先が
弟である。
というか、前の老人ホームに時に
疎遠になったので
新しい老人ホームはどこかも知らず
最近知った
私の病気や家族のことで
私には心配かけないようにと
弟が
「姉はいるけど
何かあっても姉に心配かけたくないので
自分に連絡して欲しい」
と老人ホームに伝えていたみたいである。
でも
また
父が騒ぎを起こし
弟に連絡したものの
つながらず
そうだ先日施設に来た
姉に電話しよう
と思ってかわからないが
私に警察から電話がかかってきた。
警察からのアドバイスは
認知症の可能性ある時は
受診して薬をもらったら
落ち着く場合がある、
ので一度受診してみては
どうか
ということであった。
施設の人からも電話があった
普段の父の生活の様子を聞いた
先日涙を流していた父と
同じ父には思えないほど
とてもショッキングな
父の行動を知った。
ほんとに同一人物なのか‥、
でも
施設の人が
嘘をつくわけないし。