青木英語塾 HP 30

30 22年の高田馬場教室の時に、中2の生徒との対面授業になり、授業後に次のコマが空いていたので、少し相談にのってもらいました。彼の意見では、対面は気にならないが、オンラインの90分は、長く感じる。眠くなるのは、学校のオンライン授業の時もそうだったが、40分の授業でも先生がずっとしゃべっていると集中力が持たずに眠くなった。今の数学の塾のオンラインでは、80分授業で、家庭教師と同じスタイルでカメラで先生の手元が映る。小さなホワイトボードとテキストを並べて置いて、先生が解きながら説明してくれるので、自分がノートに解いてるのと同じ感じで、分かりやすい。と話してくれました。その後で、私はパソコンで検索して書画カメラのことを知りました。文法の解説はもとより長文解説の際に、カッコ( )をしたり、下線を引いたりして、生徒も画面を見ながら私と同じことを自分のテキストに書き込んで授業が進められますので、内容がしっかり理解できるはずです。今週末には注文した書画カメラが届きますので楽しみです。しかし、私は対面授業の方が緊張感がありますし、集中力は持続すると思います。より高い学習効果があるのはやはり対面です。それに眠くなることもありません。《つづく》

本当の力のつけ方は、英語に限らず、何でもそうですが、わからなければ、すぐ誰かに習うではなく、まず今の自分一人の力でどこまでできるかやってみることです。次の試験にどんな問題が出題されるのか、どんな対策をすればよいのかを考えて、どこまでやれるか独力で解いてみるべきです。生徒にとって大切なのは、今です。なぜなら今の自分の実力を出し切ることが、自分の真の実力を知ることになり、その積み重ねがよい結果を出すことに直結するからです。実例で説明しますと、高1の生徒が、冬に受けた英検2級でぎりぎり合格しました。私は、一般入試と推薦で有利にするためにも、CSEスコアで2200突破を目指そうと励ましました。そして春休みのある日、「前から思ってたことですが、リスニングの問題のシャドーイングをやってて、速すぎてついてゆけない。あれ本当に全部発音してるんですか」という質問を受けました。私は、「単語と次の単語の一部を一緒に発音したり、単語の一部をわざと読まなかったりすることがある」と言って発音のルールの本を紹介しました。つづく。

生徒は、「レリゴとかワナとか言うのは、聞いたことあるけど、どんな場合にそうなるのか、わからなかった。なるほど、ちゃんとしたルールがあるのですね」と言うので生徒にもそのルールの本を買ってもらって、毎回授業の初めに例題のところの読み合わせを重ねてゆきました。そして8月に受けたCBTの試験で、2200点をわずかに上回りました。そして10月に「勉強のやり方もわかってきたので、準1級は一人で頑張ってみます」と言って退塾してゆきました。生徒が実力をつけて、それでもこの先どうしたらよいかわからないという、まさに時が熟した時に、その悩みを解決するにふさわしいテキストを使って指導すれば、渇いたのどに一杯の水が染み透るが如く、生徒にとって、これほどありがたいと感じてくれる授業はないはずです。しかし、入試までの残された時間を考えますと、熟するのを待たずに、仕込んでゆく方がいいのかなあとも思います。つづく。

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