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「『幸せそう』に見せる私の、本当の姿」

こんにちは。今回も読みに来てくださってありがとうございます。前回に続き、私の心の葛藤についてお話ししますね。

後悔だけは認めたくなかった

離婚したとき、私の心は不安と焦りでいっぱいでした。「後悔したくない」「これで良かったと思いたい」――その一心で前に進むしかありませんでした。周りに「大丈夫?」と聞かれるたび、「大丈夫なはず」と自分に言い聞かせ、笑顔を作っていました。でも、実際はそのたびに胸がギュッと締め付けられるような思いでしたが、そんな感情さえも無いことにしようと自分自身さえ騙して生きる日々でした。

惨めだと思われたくない気持ちが強くて、必死で「普通」を装いました。「幸せになれるんだ」という言葉を自分に繰り返しながら、そう信じることでなんとか心を保っていました。特に、別れた夫のことを考えると、「絶対に彼より先に幸せにならなきゃ」と焦る気持ちが止まりませんでした。もし、彼が先に幸せそうな姿を見せたら――そう想像するだけで、自分が壊れてしまいそうでした。

でも、本当の私は全然幸せなんかじゃなかった。自分の意思とは関係なく、気づけば涙があふれ、「これでよかったのかな」って自分に問いかける日々。表では「普通の生活」を演じていたけれど、心の中ではずっと迷い続けていました。

それでも、後悔を認めるのは怖くて。認めてしまったら、全てが崩れてしまいそうで、どうにか自分を奮い立たせることだけを考えていました。「後悔しない人生を選んだはず」と、自分に言い聞かせるように、毎日必死に走り続けていました。

弱さを認めることがこんなに怖いなんて

あの頃の私は、弱さを認めることが自分の負けを意味するように感じていました。負けるのが怖かった。自分自身を否定するようで怖かった。

「弱音を吐いたら、全部が崩れてしまう」。そう思い込んでいました。だからこそ、どんなに心が悲鳴を上げていても、平気なフリをして笑い続けました。周りの目を気にして、「大丈夫」と答えることで自分のプライドを守ろうとしていたのです。

けれど夜になると、ふと涙が溢れ、心の奥底で湧き上がる不安や孤独、そして隠しきれない後悔。誰かに頼りたい、助けてほしいと感じても、その声を押し殺して「一人で頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせる日々でした。

ただ、今振り返るとわかることがあります。あのときの私は「負けるのが怖い」のではなく、「本当の自分と向き合うこと」が怖かったのかもしれません。自分の弱さ、等身大の自分自身を、見つめる勇気を持てずに、目をそらし続けていただけだったのだと思います。

このままではいけない。こんな自分ではダメだ。そう思った私は、小さな一歩を踏み出してみることにしたのです。


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