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歩行訓練に見出した新たな使命
なぜ薬剤師である私が、薬局ではなくデイサービスに取り組むのか?
薬剤師免許を取得してからも、その資格を使わずにいることに違和感を抱いていました。
そこで仕事の傍ら、在宅薬局の見学や調剤薬局でのボランティア活動を通じて現場に触れる機会を増やしました。
そうした経験の中で、寝たきりで歩けなくなった方々を本質的に支援するには「薬」だけでは解決できないという確信を持つようになったのです。
そんな時、同じ学友であり医師でもある森さんが、株式会社ポラリスとして歩行訓練を中心としたデイサービス事業を全国展開していることを知りました。
彼が提唱する「歩き方を忘れた人に、歩くことを思い出させる」という考え方や、それを支えるP・ウォークの存在に触れ、大きな衝撃を受けました。
その後、株式会社ポラリス(https://www.polaris.care/)との提携が決まり、共に歩行訓練を中心とした新たなサービスを展開していくことになりました。
その考えが深く腑に落ちたのは、自分自身の経験が重なったからです。
久しぶりにギターを弾こうとすると、以前のように弾けません。
それでも実際に弾く練習を繰り返すことで再び演奏できるようになります。
これが歩行訓練と結びつき、「これだ」と確信しました。
さらに、調剤薬局でのボランティア経験から、薬剤師としての知識が歩行訓練の現場でも役立つ可能性を感じました。
「歩けるようになれば、服用している薬を減らせるのではないか?」という発想が生まれたのです。
確かに、薬を減らすことは薬局の利益には直結しないかもしれません。
しかし、ご本人やご家族、医療関係者、さらには行政にとっても大きな喜びと社会的なメリットがあり、新しい社会インパクトを持つビジネスモデルとして挑戦できると感じました。
このような経緯から、薬剤師として薬局で働く道ではなく、薬の知識を活かしながらデイサービスで「歩行訓練」に取り組むことを決意しました。
これは薬剤師と介護士の垣根を越えた、新しい挑戦の形だと信じています。
株式会社Lifewalk Plus
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