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バリュー投資家は山の古墳に気をつけろ

結論からいうと、バリュー投資家は山の古墳に行くとヤバい。私も10回ほど山の中にある古墳に行きましたが「これは下手したら死ぬな」と思ったことが10回ぐらいあります。そのうち1回は本当に死にかけたので、山の古墳を舐めたバリュー投資家は死ぬことになるでしょう。

幸い私はただのバリュー投資家ではなく、真のバリュー投資家だったので、生き延びることができました。しかしただのバリュー投資家だったらと考えると、恐ろしくて背筋が凍ります。そんな訳でバリュー投資家が山の古墳へ行く際に注意する点を、四季毎に伝えていきたいと思います。

春の山古墳(3~5月)

3月ぐらいは茂みも少なく、古墳巡りとしてはベストシーズンといえるでしょう。ただ寒い日もあるため、防寒対策は怠らないようにしたいところです。4月に入ると蛇の活動が始まるため、無闇に茂みに突撃するのは避けましょう。ちなみに春でも茂っている古墳は全然近づけません。これは2月に訪れた西山古墳ですが、上るのにとても苦労しました。


夏の山古墳(6~8月)

夏の山古墳が一番危険。夏はヘビ、マダニなど危険な生物が多く活動するため、最も危険な時期です。また直接的な危険はありませんが、藪蚊なども非常に多く、歩いていると非常にうっとうしく感じます。山古墳そのものではありませんが、真夏に山中の公園に保存された古墳を訪れたことがあります。その際、虫や茂み、暑さで倒れそうになりました。

真夏の奈良山古墳群(兵庫県三田市)



また草木の茂り方がMAX状態になっています。山の古墳は、道無き道を突き進むこともあり、茂りかたによっては古墳に行くことも困難でしょう。また石室の入口付近も茂っており、入ることが難しい場合も。万難を排して石室に入っても油断できません。石室には虫やコウモリが生息している可能性があるため、注意が必要です。

また気候的に年々は猛暑が続き、日中の移動は熱中症の危険が伴います。町中ならともかく、誰もいない山の中で倒れても助けが得られないので、その点にも注意が必要。つまり、夏場は山の古墳に行くなということになります。

秋の山古墳(9月~10月)

草木も枯れかけ、虫も徐々に減ってきますが、ここでの油断が命取りになります。マムシは9~10月に田畑や山に多く出現するので非常に危険。そして何より危険なのがスズメバチ。9月~10月にかけて食料が少なくなっていることから攻撃性が高まり、巣の近くを通るだけで襲われることもあります。

ちなみに私は、地面にあったオオスズメバチの巣を踏み抜いて、死にかけました。10か所以上刺されたので、次ぎ刺されるとアナフィラキシーショックで死ぬかもしれません。なお、スズメバチの巣は山だけでなく住宅地や大きな公園にも見られるため、『スズメバチ注意』の看板を見かけたら近づかないのが賢明でしょう。

スズメバチに襲われた古墳(東大阪市:五里山2号墳)

冬の山古墳(11月~2月)

山古墳に訪れやすいベストシーズンがこの冬です。草木は枯れ、スズメバチの活動が止まり、蛇は冬眠中ということで、山古墳巡りには最適な時期。しかし油断は禁物で、まず危険なのがイノシシです。イノシシの活動時期は、10月~12月に活発になるとのこと。私はこれまで古墳巡りで遭遇したことはありませんが、1月に山古墳を訪れた際、比較的新しい動物の足跡を見かけました。

オーコ古墳群に向かう途中にて(羽曳野市)

またイノシシの危険だけではなく、11月から2月にかけては「狩猟期間」に入ります。山奥にある古墳の中には、狩猟区域に含まれるものもあるため、古墳が狩猟区域に入っているかどうかのチェックも必要となるでしょう。

残る危険は「滑落」です。一般的な登山道の場合、人が通るため地面が踏み固められています。しかし山古墳は道がなく、一面枯れ葉で覆われているため、ちょっとした斜面でも足が滑りやすくなっています。これも非常に危険なため、慎重に歩いていく必要があります。私も山の古墳で何度も足を滑らしたり、足をぐねったりしています。

まとめ

四季報をペラペラめくっているだけで山古墳を攻略できると思っているバリュー投資家がいたら、今すぐその考え方を改めてください。慎重に時期を選び、準備を整えることで、感動の茂みと盛り土に出会うことができます。ただ、一人で山の中にいるととんでもなく寂しくなってくるので、だれか一緒に来てください。


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