ハンドシェイク。

やっぱり、いい子でいたから。
それがいつからかと言えば、まだ言葉も話さない赤ちゃんのときからすでに。親からしてみたら、嬉しく楽しい毎日だったかもしれないけどね。
ふた親でビデオ回して、子供を撮って。自分たちのやっていることも、全く間違ってはいないと、父親も母親も思っていたんだろう。
およそ、考えられない光景でしかなかった。
親の期待に忠実に応える子供なんて、当の子供にしてみれば、ひたすら親にサービスする人形でしかなく、自分には何も与えられるものがない。
ずっと、家族仲良くやって来たっていうことは、今まで親に支配され、親に奉仕し続けてきた。そういう君の人生だ。
君が、誰かに愛された、そう感じる一瞬が、今までで一度でもあっただろうかね?
もう、支配されるような環境からは脱出して、無条件に君を受け入れてくれる場所へ行かなければ、君は人格崩壊する。
なぜ、あのとき信号を渡らずに、君はいってしまったのか。

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