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ドナドナ機材レビュー その2 YAMAHA reface YC

これも購入は5~6年くらい前か。よく働いてくれた。
ちなみにまだ売れてません。売れて欲しいような欲しくないような。。。

追記:売れました。残念。。。

YAMAHA reface YC

音がいいすよね~音源方式はAWMなので、モデリングではなくサンプリングの音源ですが、トーンホイールの生々しさ、暖かみは上手く表現されていたと思います。Hammondの初期のモデリング音源より音は良かった気が。結局、音の良し悪しって音源方式じゃないんだよね。僕はNordElectroより好きでした(Nordが嫌いなだけとも言いますが)。
リーケージはありませんし、キークリックのボリューム調整もなく、トーンホイールオルガンのゆらぎの部分の再現にはそれほど力が入っていない感じ。まあこの価格なのでその辺りは割り切ったのでしょう。後に出るrefaceじゃないYCシリーズではモデリングでそのあたりに拘って開発したようです。但し、パーカッションをOnにすると1"がキャンセルされるとか、4"以上は最高音で折り返すとかの仕様は再現されています。

内臓のレスリーシミュレーターは今の感覚からすると少々お粗末。ホーンの回転のみをシミュレートするタイプで、スピード切り替えをフットスイッチにアサインすることもできません。これはLex導入で解決しましたが、まあLexもそんなにお安いエフェクターではないので、この価格で内臓されてるものと比べるのも可哀想、といったところでしょうか。後のrefaceじゃないYCのレスリーシミュを聞くと、やればできるじゃん、もうちょっと頑張ってよ、という気はしますが。価格とのバランスを考えると致し方ないか。

しかし、音そのものの良さは価格からは信じ難いものがあります。リアルさよりも「オルガンとしての良い音」を追及しているところは流石、長年エレクトーンを作ってきた(に加え音楽教室で親から散々金を巻き上げてきた)ヤマハならではでしょう。

一見、オモチャっぽい見た目ですが、スイッチやボリューム、スライダーの質感は本格的で、ミニ鍵盤も他社の物に比べて奥行きがあり、意外と弾きやすく仕上がってます。MicroKorgなんかとは雲泥の差です。

こんな感じでセッティングしてました

加えて電池駆動も出来て小さいながらもスピーカー内臓と、隙がありません。純正オプションでドラム用のケースで有名なProtectionRAKETのギグバッグも用意されていて(買いました)、YAMAHAさん上手いなあ、といった感じです。

2015年の発売から早9年、流れの早い電子楽器業界で未だにディスコンにもならず新品が流通している、というだけでもこのシリーズの完成度の高さが伺えます。BXもCXもVOXもディスコンにしちゃったKorgは少しは見習え。

しかしYAMAHAさん、価格・デザイン・機能のバランスがばっちりハマッた時の製品はホンマに素晴らしいですな(外す時もありますが)。ギターのPacificaなんかも6万そこそこのインドネシア製のものがプロからの評価が妙に高かったりしますし。

とはいえそろそろver.2が出てもいい頃では?とも思います。次出すんでしたら
・レスリーシミュの見直し
・レスリースピード切り替えをフットスイッチにアサインできるように
・ピッチベンド、MODホイール、アフタータッチ実装(オルガンとしてはいらない機能だが、鍵盤良いので他のシンセのコントローラーとしても使いたい)
あたりを実現してくれれば。。。でもこれ出来るようになったらYCやCK喰っちゃうか。。。

という訳で僕は泣く泣く手放しますが、購入検討中の方がいらっしゃったら、2024年6月現在においても、今から買う楽器としても全然オススメだ、ということは伝えたいです。このサイズでこれだけの音が出る楽器はこれしかありません。外付けレスリーシミュレーターは必須になりますが。


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