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昭和ヲタクの偏り過ぎた音楽愛 映画音楽編 ~イントロ

「小さな恋のメロディ」のトレイシー・ハイドへの初恋が行き先を見失って、いつの間にか映画音楽と洋楽へと向かったのは以前お話ししたとおりです。今回は、まずは映画音楽への偏った愛のイントロダクションです。

その意味では、始まりは、ビー・ジーズの「メロディ・フェア」だったのかもしれません。金魚の入った瓶を嬉しそうに見つめるトレイシー・ハイドの笑顔と、バックに流れるメロディ・フェア。映像と音楽が一つのシーンとなって、えも言えぬ感動を与えてくれる。そんな映画音楽の魅力に、当時、中高生だった私はどんどんハマって行きました。

チャップリン演じる老芸人の心を描く「ライムライト」、スタローンの痛快な脱出劇「勝利への脱出」のテーマ、妖しくも美しいメロディに人の哀しさを感じさせる「犬神家の一族 愛のバラード」、相当に偏ってはいますが、好きな映画音楽を上げていけば、それこそ切りがありません。

そんな私がどっぷり映画音楽の沼にハマったきっかけに、あるFMラジオの番組があったのは間違いありません。「夜のスクリーンミュージック」。1980年~83年、まさに私の高校時代と重なる時期に、毎週土曜日の夜にNHK-FMで放送されていました。関光夫さんの語りにのせて、古今東西、様々な映画音楽を紹介してくれた番組で、当時の私は、毎週の放送をラジカセで録音したものでした。

自分の好きな映画音楽を流してくれることもありましたし、逆に、この番組で知った昔の映画を見たくて、遠くの街の名画座でリバイバル上映されているのを見つけては、小旅行さながら見に行ったこともありました。当時、片田舎に住んでいた高校生にとって、映画と映画音楽は、時間と場所を飛び越える翼を授けてくれるものでした(どこかのエナジー飲料ではない)。

好きな映画音楽を語り始めたら終わりが見えないので、私の超個人的な思い出と結びついた映画音楽を3つ、この後、書いてみようと思います。

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