持込可ダンジョンのデスペナでアイテムロストするのはやめろ
はじめに
最近新しく出た不思議のダンジョン系ローグライクを買ってプレイしていたのですが、そのレビューで書いてあったことが気になったので本ノートを執筆することにしました。
主張はタイトル通りです。
執筆者は不思議のダンジョン系として、トルネコ3、少年ヤンガス、ふし幻todrをプレイしており、主にこれらのゲームデザインを前提に記述していきます。
アイテムロストにまつわるetc.
件のレビュー
前段で述べたレビューで書いてあった内容は次の通りです。
「クリア失敗してもアイテムロストがないなんてぬるすぎ、面白くない」
そのゲームについては、主に持ち込み可ダンジョンが中心であるということを補足しておきます。またそのゲームに限らず、ローグライクならアイテムロストだよね、という意見は散見されます。なぜこんなペナルティになっているのか
持ち込み可のダンジョンでアイテムロストする仕様は正直意義がよく分かりません。消耗品がロストするのはまだしも、手塩にかけて強化した装備品まで失われるのはどういう訳があってと感じます。
消耗品は消費することが前提のアイテムなので、消費を渋って負けるよりはいいよねといって消費を促す、という意味があるのは分かります。
一方で装備品が失われることに意味を見出せません。次の試行までの時間稼ぎでもしたかったのでしょうか。持ち込み可ダンジョンに装備持ち込みを渋らせる仕様は本末転倒です。特に入手機会が著しく限られるようなアイテム、装備などは持ち込みがかなり躊躇われるのではないでしょうか。
また持ち込み可のダンジョンは持ち込みができることを前提に序盤から強い敵が出てくることなどもあります。このタイプのストーリーでロストすると悲惨、攻略を続行するのに一度戻る必要が出てきます。これは単なるレベリングとは異なり、失ったものを取り戻しにいく時間で大変不毛だと思います。
普通の感覚として、鍛え上げた装備が失われればそのショックは大きいでしょう。今までの時間がすべて無駄になったこともそうですし、これから同じ時間をかけなければならないこともそうです。
そもそも装備などを鍛えて次のダンジョンに挑む、という設計はRPGよりです。多くのRPGで、全滅したら経験値が減ってレベルが下がる、装備が消える、というシステムにはなっていないと思います。装備のロストはゲームのサイクルに逆らうシステムであると思います。不思議のダンジョン系ゲームがそもそも
不思議のダンジョン系ゲームは割と理不尽に死ぬゲームだと思いますし、理不尽にアイテムを失うリスクのあるゲームだと思います。打開に運が絡むことも少なくないでしょう(部屋内にゴールデンスライムが複数とか)。本当に解決手段が存在しないということはないかもしれませんが、消耗品は無限ではないですし、理想的な量を集めるのも果てしない時間がかかることは少なくないです。また対策用アイテム、装備の入手が高難易度ダンジョンでしかできないこともあります。もう少しカジュアルに遊ばせてくれてもいいのではないかと思います。
理不尽と高難易度とは違うという話はよく言われていることですが、まさしくその通りだとこの仕様を見て思います。アイテムロストすることは本質的に難易度を上げることではないです。ところで
持込可のデスペナについては述べてきた通りですが、持不ダンジョンはどうなの、という点について述べていきます。
まず、持不ダンジョンのデスペナによるアイテムロスト、これはありだと思います。なぜかというと、持不ダンジョンで拾ったアイテムを持ち帰るのはそもそもダンジョンクリアの報酬です。なのでクリアできなかった場合にこれらアイテムが失われるのは自然だと感じます。これに関連して、持ち込み可のダンジョンだとしても、その試行で入手したアイテムがデスペナで失われるのは同様に自然だと思います。
終わりに
不思議のダンジョン系ゲームでのアイテムロストについてはゲームにつき色々な対策がされているところではありますが、個人的にはモチベに関わるのでさっさと廃止するべき仕様だと思います。
以上です、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。