麻雀初心者の頃の話①

 noteを始めるにあたり最初に書きたかったテーマ、それが麻雀についてです。とにかく奥が深くて中毒性のあるゲームで、ここ1年3ヶ月は他の趣味を抑えて圧倒的に時間を費やしてきました。翌日仕事でも睡眠時間を削って打ったり、家事育児の間隙を縫うように打ったりと、正直体は悲鳴を挙げているけど自分の意志ではやめられない、そんな魅力的なゲームです。
 なお、私が夢中になっているのは雀魂などのネット麻雀ではなく、雀荘でのリアル麻雀です。リアル麻雀だからこそ楽しいことが本当にたくさんあるのですが、もちろんその逆も然りであり、特に初心者の頃はほんっっっとにメンタルやられることが多かったのを覚えています(今でもメンタルは弱いですが…)。その中でも忘れられない出来事を書こうと思います。


状況

  • 南3局

  • 自分は5,000点持ちのラス目、3着目は25,000点、2着目が34,000点、トップ目が36,000点で、1,2着が僅差で競り合ってる状況。

  • 2着目の親番で、南4局は自分の親番

  • 捨て牌3段目に入ったところで2着目の親からリーチ

  • 自分の手牌は七対子ドラドラの1シャンテン、余りの3枚はどれも数牌で、かつ2着目に対して無筋。当時の自分は押すか迷っていた。

結果

  • ラス目だから押しという理由で無筋を押して12,000点の放銃、トビ終了となった。

  • 結果、2着目がトップ目を捲り終了となった。

問題はここからで。

 捲くられて2着に落ちた方が怒った様子で「手牌見せてみな」と言って、私の手牌を倒して晒されたのです。私の手牌をみるなり、「なんでその手から押すの?」と嘲笑する感じで、「勉強不足」的なことも言われたのを覚えています。それがまぁショックで、視界がぐにゃあってなった覚えがあります。同卓者全員の前で公開処刑ですから。
 ただ、自分が弱いのは分かっていました。1ヶ月前に雀魂でルールをやっと覚えて銀の間で苦戦していた初心者だったので、雀荘にこれるレベルではないことはなんとなく理解していました。しかし初心者歓迎的なお店であったこともあり、なんとかなるだろうと楽観的に思っていました。が、なんとかならないこともあるという現実を突きつけられました。それはそれはへこみました。ただ、今同じ状況になったらまず押すことはないし、次局親番だしで、この方の言ってること自体が間違ってるとは思っていません。
 この件があってから、いくらお店が初心者歓迎を謳っていようと、ベテランの客からしたら一定水準以上の雀力がないと、同卓する資格すらないんだと確信するようになりました。その後雀荘に行くのをやめるかと悩んだのですが、メンバーや他の客と顔なじみになりつつあったし、皆がこの件みたいな人ではないと信じて通いました。その後も嫌なことは色々とありましたがこの件以上のグロさはなかったので、続けて良かったと思っています。しかし、「一定水準の雀力を身につけないとまた迷惑をかける」という圧力を常に感じながら打っていました。

考察

 そんな感じで初心者の頃は同卓者に迷惑をかけないために強くならなきゃという気持ちでしたが、1年ちょっと雀荘に通って、ゲーム数をある程度こなした今、当時のことを振り返って考えると、「一定水準以上の雀力がないと、同卓する資格すらない」というのは間違いだと思うようになりました。そして、「あの時のおっさん、まじ許さん」と思っています。
 なぜかというと、今となってはですが、雀荘で麻雀を打つ上で必須なのは、ルール(麻雀自体のルール、お店のルール)を守ること、マナー(長考しすぎないなど)を守ることの2点だけだと思うからです。雀力というのは各人で絶対に差があります。例えば放銃率がとても高い人がいて、リーチを受けようが気にせず危険牌をバシバシ切ってくる場合、この人の打牌によって誰があがることができるか、というのは基本的には平等であり運の要素の一つです。なのに、その恩恵を自分が受けれないと怒って、雀力の低さを指摘するというのは本質的ではないと思うし、雀荘にくる新規のお客さんを減らす要因になると思っています。それでもどうしても怒ってしまう人は、何も言わずにラス半コールするのが大人の対応だと思います。
 誰でも最初は初心者で、雀荘に来たての頃は誰しも不安があったのではないでしょうか。その頃の気持ちを忘れず、初心者の方に対して優しく接することができる大人になりたいですね。


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