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バーコードバトラー ストーリーモード全クリの思い出を語る
バーコードバトラーという玩具をご存じだろうか
私が遊んだのは正確には「バーコードバトラーⅡ」という本体が黒い方だ
初代は色が白くこちらもなかなかにカッコイイ
当時のエポック社のおもちゃ作りのセンスの良さは天才的だ
バーコードバトラーとの出会い
私のバーコードバトラーとの出会いは小学生低学年の頃だ。
母の友人の子供たちが夢中になって遊んでいたのを「何じゃこりゃ?」と思いながら横で見ていた記憶がある。
バーコードバトラーをご存じない方の為に説明しておくと、この玩具の画面に表示されるのは数字のみである。一見電卓と大差ない地味さだ。
しかし本体画面下のカードスキャナー部分の溝にバーコードのついたカードをスライドさせるとピピピピ!!っとした甲高い音が鳴り響き
そのバーコード特有のステータスの数字が表示されるのである。
こ れ は ヤ バ い(面白い)
子供特有の遊びセンサーがビンビンに反応した私はこのバーコードの世界に瞬く間に吸い込まれていくことになる
ベルマーク探し~バーコード探し
私は何とかして自分のバーコードバトラーを手に入れたくて仕方が無かったそんな折「ベルマーク」なる救世主が現れる
ベルマークの存在は小学校で集めたりする活動があったりと全く知らないわけでは無かったが、ハッキリ言って何の意味があるのかすら理解していない代物だったのだが、スーパーでベルマークの交換商品の冊子を持ってきてくれた母には感謝しかない。
交換商品のリストにあったのだ、あのバーコードバトラーが
それから家中の商品のベルマークが切り抜かれまくることは想像に難くない
更に大体ベルマークの横あたりについているバーコードもついでにゲットしていく。
なんだか穴だらけのお菓子の箱が家中に散乱した頃に私は念願のバーコードバトラーを入手することに成功する。
備え付けカードが弱すぎる
この玩具には備え付けのカードが複数枚ついているのだが
こ れ が ま ぁ 弱 い
戦闘前に使えるアイテムもご丁寧に一式揃っているのだがこちらも使い物にならない。まぁ自分で強いバーコードを探すことがコンセプトの玩具なのだから備え付けのカードを強くしてしまっては元も子もないということなのであろう。
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ストーリーモード(?)の連戦がキツイ
このゲーム、友達と対戦だけするゲームかと思いきや一人プレイも可能となっていてそれがストーリーモード?(うろ覚え)である。
備え付けの説明書に書いてある敵を選びながら倒していくのだが大体途中でHPが尽きてゲームオーバーとなる。
こんなのクリアできるの?と小学生の頃は思った
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バーコード探しの旅~ブームの終焉
強いバーコードを探す過程で様々な困難が私を襲う。
バーコードが読み込まれない
海外のバーコードが使えない
冷たい家族・親戚の視線
ブームの終焉
1.バーコードが読み込まれない原因は大きく分けて二つある。バーコード自体に光沢がある場合とバーコードが反ってしまっている場合だ。
前者の場合は当時ほとんど解決策が無く(今思えば光沢を抑えるシートでも貼れば良かったのかもしれないが)せっかく手に入れたバーコードを能力も確認できないまま泣く泣く手放すしかなかった。
後者の場合は台紙にキレイに貼ることでほとんど解決したが、手先の不器用な私はノリ付けに失敗し少なくないバーコードを犠牲にした。
2.海外のバーコードは一切読み込まない。最初は何故読み込まないのか全く意味が分からなかったが、一番左側が4から始まるバーコードなら全て使えることを発見し自己解決する。
今調べると「45」か「49」から始まるバーコードが日本製品のものということらしい。奥が深い・・・
3.家中の商品の箱に穴を開けていく様はさながらネズミのようであり当然家族親戚からの評価も芳しくない。しかしバーコード中毒となっている私にそんな視線は気にならない。しかし何度か親にブチ切れられると徐々にその自分の行動の異常さに気が付いていく
4.ひとつの玩具のブームはそう長いものではない。次から次へと新商品が世に放たれ子供たちはそれを追って群がっていくだけである。
私もミニ四駆やらハイパーヨーヨーやらニンテンドー64やらで私生活が忙しくなり、いつしかバーコードバトラーから離れていった。当然ストーリーモードのクリアなど夢のまた夢である。
押し入れに眠っていたバーコードバトラー再び
高校生の時だったと思うが、あまりの日常の退屈さに押し入れを漁っていると、かつてあれほど熱中したバーコードバトラーの箱が埃をかぶった状態で出てきた。
や る し か な い
何故だか無性にそう思った。この玩具をクリアせずにここで朽ち果てさせてしまうのは何だかとても無責任に思えたのだ。
今の、高校生の知識ならきっとできるはずだ
本腰を入れた私(高校生)のストーリーモード攻略が再び始まる。
たどり着いた最強の組み合わせ
そして私はついにストーリーモード攻略法にたどり着く
そしてそれは必ずしも対戦モードで強いバーコードでは無かった
ストーリーモードでは対戦モードの能力値の1/10ほどまで能力値が落ちるため実はステータス自体の差異は小さくなる。
そこで重要になるのが特殊能力だ
私が愛用していたモノ消しゴムのバーコードにはなんと
「戦闘開始前に相手の攻撃力を下げる」というデバフ能力があるのだ
色々なバーコード同士を対戦させて能力を検証していた際の発見で
小学生の時は全く気が付かなかった。
そしてもう一つの問題点。ストーリーモードの連戦をどう凌ぐかだが
こちら雪印バター君のバーコードが全て解決してくれた。対戦ではあまり意味の無いHPアップのアイテムだが連戦前提となると毎回戦闘前に使えるアイテムが非常に重要となってくる。しかもこのストーリーモード、なんとHPの数値を上限値なく全て持ち越しだったのだ。
つまりノーダメージで敵を倒せばアイテムで増えた分のHPが次の戦闘に持ち越されていくのである
勝 っ た な
余りあるHPの暴力で最後まで駆け抜ける
モノ消しゴムの特殊能力で相手の攻撃力を削ぎ被弾ダメージを軽減しつつ、毎回雪印バターで体力を回復&温存していくことで最終面あたりのHPはとんでもないことになっていた。とくに苦戦することも無くラスボスを撃破
ついに念願のストーリーモードをクリア
最後に
バーコードバトラーに限らず昭和、平成の玩具の完成度は本当に素晴らしく当時これらの玩具で遊ばせて頂けたことに特段の感謝を申し上げたい。
あとこの記事は別に攻略記事ではないので今ではもうこのバーコードが使えなくなっているかもしれないが特に検証は行っていませんのでご注意を。
ありがとうバーコードバトラー私の青春