私の高校受験時代(6)~新しい友達~
こうして、M号室で3日目から新しい合宿生活が始まりました。そしてここで新しい友達と知り合うことができたのです。
――同学年の山本義和君です。
その名前は、書こうかどうか迷ったのですけど、Facebookで確認して見つけることができませんでした。だから、知ろうにも限界があるだろうということで書かせていただきます。クレームのある方はご一報ください。
山本君は、中学受験で灘中を受けて不合格になったとのこと。で、私と同様、『入江塾の秘密』を読んで伸学社に入塾したのだとか。
山本君の話では、ミステリー小説か何かだと思って『入江塾の秘密』を読み、その内容にショックを受けて、「これは大変!」と伸学社に入った生徒がけっこう多いそうです。なんか、文字通り、受験の指南書と思って読んだ生徒は稀なようでした。
たしかに大阪で有名といってもそれは帝塚山に限った話で、大阪市内全体をみれば、知らない子の方が多いに決まってます。他に、テレビの報道特集とか、ニュース番組とかに出演して知ったという人も多いでしょう。さすがに大阪府全体でぽつぽつそういう子を集めたら300人……というのもうなずけます。
山本君とはM号室のクラスメートでしたが、他の部屋の中1生にも知り合いができました。それが、久田君です。久田君は、私と山本君が話している横から話に割り込んできて、「オレも入れろやー」てなことを言っている、可愛い子でした。
山本君は、私が再び伸学社に参加した中3の夏休み前に退塾し、他の塾から灘高を受け、見事合格したようです。山本君に直接会って話をしたのは、東大1年のときで、これから察するに、彼は一浪して東大に入ったらしい。「よう!」くらいの短いあいさつ程度でしたが、今振り返っても懐かしく、もう一度ゆっくりと思い出話に花を咲かせたいものです。
片や久田君はというと、中3夏合宿時に伸学社には在籍しておりました。
久田君は、中3生のまま伸学社に在籍していて、見事灘高に合格することができました。彼とはその後、一度も話をする機会はなかったのですが、(今どうしているだろう?)と思い出すことがあります。
久田君は、東大理Ⅰに現役で合格したらしいのですが、詳しいことはわかりません。
(続く)