入籍日からの後日談
前回の記事では、
入籍前のドキドキとモヤモヤという相反する感情を吐き出す場とさせていただいて
後々読み返すと、自己満足感がありすぎて
残しておくことに不安は残りますが、一旦は公開させていただこうかと思いますm(_ _)m
今回は、
入籍日当日と、後日談を記録に残させていただこうかと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
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まずは、入籍日当日。
いつも通りの朝のルーティンをこなして
ほっと一息ついてから、
リビングのテーブルに
前日に買っておいた彼へのちょっとした記念のプレゼントと手紙を置いて
彼が起きてくるまで待機する。
いつもより早く彼が起きてきて
プレゼントと手紙をみたら嬉しそうに驚いてくれた。
すぐにプレゼントをあけて
喜んでくれつつ、手紙を読もうとしたので
私は寝室にいってメイクをし始めた。
ちょっと恥ずかしくて…
手紙って書くのは楽しいけれど
読んでもらう瞬間に立ち会うのはちょっと気恥ずかしい。
彼が読んでいる間、私はいつもより念入りにメイクをしていたら
彼が鼻をかんですすり泣く声が聞こえてきた。
「むっちゃ~ん…涙が止まらないよ~…」
思わずメイクを中断して彼のもとへ、
ぽろぽろ涙を流しながら駆け寄ってきた。
前日に彼の家族のことで揉めてしまい
二人の関係性が危うくなりかけていたので
それが逆に二人にとり、この入籍日がかけがえのないものになっていた。
私もせっかくメイクをしたのにもらい泣きをしてしまって
彼を抱きしめながら、「これから先ずっと一緒にいよう、結婚してください」とちゃんと伝えた。
メイク直しをして
髪の毛を軽く巻いて
彼もその間ひげをそったりまゆ毛を整えたり
髪の毛をセットしたりして
ちょっと特別な朝を過ごした。
彼といつもどおりの朝ごはんを食べた後は、
婚姻届けの最終チェックと
指輪を定位置においてパシャリと撮影タイム。
「よくインスタグラムで見るやつだ!」と二人でにっこり。
まさか私にもこの時が来るなんて…と考え深く思う。
私は今日既婚者になるんだ、と実感がわいてきた。
撮影が終わったら
お互い改めて指輪交換をして
これから二人で一緒に居ることを誓い合った。
そのあとは市役所に行き、必要な法的手続きを。
婚姻届の提出と
私の住所変更とマイナンバーの変更、お互いの戸籍の変更
をそれぞれ事務手続きしたら
それまで優しく対応してくれた市役所のお姉さんから
「1時間くらいかかります」と笑顔できっぱりと言われてびっくり。
そんなにかかるの!?
まあそうはいっても、ちょっと盛った時間を伝えてくれているんだろうな~と
二人でひとまず待つ。
待っている間、
彼の母親の問題をどうしようかと話していたら、
昨日から彼と彼の母との関係がまた悪化している事実が判明し不安になった。
さらに、彼の子供時代の話とか、母親との関係とか、兄のこととその奥さんの話を聞く。
複雑な家庭なのは知っていたし、それを覚悟の上、一緒になったのだけれど
やはり私の家庭とは全く異なるんだな、と家族の価値観の違いを実感した。
結局、1時間半ほど待って
これは何か不備でもあるのか?!それとも放置されているのか!?と不安になりながらも
やっと呼ばれて、すべての手続きが終わったことに安堵した。
その後、警察署で免許書の変更も終わらせて
とりあえずやるべきことは完了!
銀行名義変更とクレジットカードについては
今月の振込諸々が完了しないとできないのでいったん保留。
二人とも空腹だったのでひとまずランチにする。
夜はお寿司を予約しているためお肉にしようとハンバーグを
ランチに食べた。
食事中、彼の話を聞くと、
彼のおばあちゃんは結局手術諸々ができず
今日の病院の予定はとんでしまったらしい。
そしたら午後はそれを気にせず出かけられるので
彼とどうしようかと話しあい
そこまで遠出するのはまた別日にして今年は堪能できていなかった紅葉を見に行くことにした。
お腹いっぱいになり、
山のほうへ車を走らせ
終わりつつある紅葉を見ながら広い公園をぶらぶらと歩く。
運よく晴天で絵にかいたような青空が広がり、
先週よりもだいぶ暖かい方だったのでお散歩日和だった。
無事私たちは夫婦となり、
”彼”は”夫”となり、
何だか不思議な感覚。
法律上の関係は変わったけれど
私たちは特段変わらず、
ただ左手薬指に指輪がキラッと輝いているくらい。
でも指輪を見ながら、やっぱり幸せだなって改めて思えた。
その夜、
予約していたお寿司屋さんでコース料理を堪能し
久しぶりにビールを飲んだ。
(彼は飲めないのでオレンジジュースを飲んでいた(笑))
予約していたコース料理は、
始め、少ないかな~。彼はお腹いっぱいになれるかな~と思ったけど
ゆっくり料理が運ばれてきて会話に夢中になっていたから
お腹いっぱいになるのが早くて、
コースの終わりがけには
一番おいしい和牛のお寿司がでてきたのに、
もうお腹がはちきれそうでした(笑)
彼も「むっちゃんと住んでいたら胃が小さくなったのかも!これくらいの量、昔はぺろりだったのに」
お腹いっぱいになれたようでよかった(笑)
ケーキでも買って帰ろうと思っていたけれど
さすがにお腹いっぱい過ぎてまた後日ということで諦める。
帰宅後は、インスタグラムで結婚報告をしたら
中学生、高校生、大学生のそれぞれの友達から
ずっと仲の良い幼馴染、
あんまり接点の無かったクラスメイトまで、
コメントで祝福してくれてとっても嬉しくなった。
彼もインスタグラムを投稿していて
友達から祝福の嵐だったよう。
とても嬉しそうだった。
彼とはInstagramをフォローし合っていなくて
お互い干渉しないようにしている。
彼の投稿も見てみたいと思いつつもお互いに鍵をかけているのでみることはできないし、
どちらからも、「フォローしていい?」といったことがない。
普通はフォローし合うのだろうか?
私たちの場合、浮気を疑ったことがないので特に浮気防止のためにフォローし合うなんてことはないのだけれど…
そうこうしていたら遅い時間になっていたので寝ることにした。
そうしたら彼の母親から縁を切る云々の連絡が来ていたみたいで
ここまできたらもう終わりなのかもしれない…と二人で悲しくなる。
せっかくの入籍日なのに…
彼も「区切りだから」と母に
縁を切る旨の了承と、これまでの御礼をラインしてそのまま電源をきっていた。
「今日はもうスマホ触らない!寝る!」といって
ふたりとも今日は疲れていたのでそのまま寝てしまった。
次の日の朝も
私はいつもどおりの朝のルーティンをこなし
さらにいつもどおりの運動をしている際中、
昨日の件で彼の母親のことがちらついて苦しく思いながらも
今日はなにをしようかな~と天気の良い空に嬉しく思っていた。
そしたら彼が起きてきて
「やばい、昨日母さんに返事しなかったら、ひどいことになってる。」
そして真剣な顔で泣きそうな顔になりつつ
色々話しだして、最終的には
「一緒に会いに行って欲しい」と言われた。
私も思うことがあって
だって、
もう縁切るって言ってくれたじゃない、
なんで私を巻き込むの
勝手にやってよ
そういう性格の悪いことが次々思い起こされて苦しかった。
両家顔合わせも、結婚式のことも
入籍日でさえ、散々振り回された挙句、
私にどうしろというのか…
私はどうやったって性格が良くない。
心優しい女性であれば彼のことを一番に考えて
それは大変、すぐ行こう。一緒にお話しして謝ろうって優しく言うのかもしれない。
でも私にはそんな言葉が素直に出てこなくて
自分の苦しかったことばかりが思い出していた。
でも、私もこのままで本当にいいのか、と
両方の家族から祝福を受けないなんて普通じゃないことに苦しくて。
叶うことなら彼の母親からもお祝いの言葉が欲しくて
仲良くなれるようにしたかった。
結局私は中途半端で
最後まで性格が悪いままではいられない。
朝やろうとしていた家事をやらずに、とりあえず最低限の化粧をして洋服に着替えて朝早くから彼の母のもとへ車を走らせた。
彼の母は基本平日仕事だから家にいるかもわからないし
いたとしても、罵倒されて追い返されるかもしれないし
不安しかなくて。
道中は20分くらいだけど、二人とも会話は無く、不安な思いで車に乗っていた。
到着すると彼の母の車が駐車場の定位置にあったようで
家にいることが分かった。
しかし、いったんピンポンを鳴らしたけれど
返答はなく。
数分して
彼が持っていた鍵で中に入った。
リビングを暗くして寝ていたみたい。
彼が話しかけたら何か返事をしていたけれど
その声に、これは二人きりにした方がいいと思って私は外に出た。
寒い中、スマホを車に置いてきたことを思い出して、
家の外の小さな広場で何もせずじっと待つ。
どうなるのか不安で胃がキリキリして泣きそうだった。
十数分くらいたっただろうか、
彼が家からでてきて私のもとにやってくる。
その表情からはどうなったのかわからなくて、
でもすぐぽろぽろと泣きだして
「母さん、ずっと寂しかったんだって、むっちゃんにとても謝りたいって泣いてるんだ。一緒に来てくれる?」
私もこれには涙が止まらなくなり、すぐにうなずいて彼についていった。
彼の母は本当に泣いていて
ごめんねを繰り返して私を抱きしめてくれた。
彼の母が結婚報告をした時に豪華な花束を渡してお祝いしてくれたことを一番に思い出す。
その花束が嬉しくて、
半分は花瓶に飾って、もう半分はドライフラワーにして今でも大切にしていることを伝えたかったことを同時に思い出した。
私も泣きながら、泣きじゃくりながら抱きしめ返して
私もごめんなさいといって、ありがとうの感謝の思いを伝える。
今日朝早くからごめんなさい、泣かせてごめんなさい、勝手な二人でごめんなさい
でもお花を大切にしていることを、ずっと伝えたくて
これからも家族として仲良くしたくて
ありがとうも伝えたかった、会いたかったですと泣きながら伝えた。
ただ具体的には何を言ったのかあまり覚えていなくて
その時は必至だった。
仲直りできることが何よりうれしくて
泣いてまで謝ってくれたことが
今までのこと、ひどいな、わがままだなって思うこともあったけれど
思えばちゃんと直接会って話せてなくて
彼のラインでのやり取りでしかわかることは無かったから、
きっとずっとすれ違っていたんだ。
いろんな家族がいるということを改めて思う。
彼の母は早くから離婚をしていたし
ずっと働きながら、息子二人を育てていて
それも介護職だから辛いこと、大変なことも多かったと思う。
きっと彼の母にも悪い部分はあったけれど
彼と私にもそれはあって
だからそれをお互い認め合うことができて
許し合うことができたから、もういいのだ。
それから彼の母と午前中いっぱいお話をして
これからのことはまた話そうといってお別れをした。
彼の母は私の母と違ってお祝い事やイベントごとが好きみたい。
料理も好きだから、息子や私のために料理をふるまいたかったみたいで
彼からの近況報告も知りたかったようだ。
私の母はイベントごとは家族でひっそりやるので良くて
誰かを呼んで盛大に何かをしたり
大人数でアウトドアを楽しむことが好きではない。
料理も好きじゃないから、お客さんに料理をふるまうことが極端に嫌い。
そして私はおしゃべりだから近況報告をよく母と会って話していたから。
暖かくなったらみんなでBBQをすること
たまには遊びに行ってご飯を食べさせてもらうこと
何かあったら相談すること
これらを約束して、後にした。
後々思うと、
ここまで干渉されるのが普通なのか、
何だか面倒な家族なのではないかと思わずにはいられなかったけれど
私はみんなでわいわいしたりお出かけするのは嫌いではないし、たまにはいいやと思う。
私自身が料理を好きなわけじゃないし
食費も浮くのだから料理してもらったごはんを食べに行くのは結構助かると思う。
今日のことを前向きにとらえて
今はただ皆の幸せを祈りたいと思った。
彼が母と仲直りできたことに安堵して、
始終嬉しそうだったので私もつられて笑顔になった。
改めてお祝いをしたくなり
彼の実家近くの私もお気に入りなケーキ屋さんで
二人分ケーキを買って帰った。
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ということで
とりあえずは彼の母親と和解できて
両方の家族から祝福をいただけたので
いろいろありましたが
一件落着ということにしたいです。(笑)
これから先のことを考えたら
自分たちだけではなく
その周囲の家族や親戚も大切に仲間として一緒に協力していけたほうがきっとみんな幸せだと改めて考えさせられました。
縁を切ったりしないでよかったと
これは本当に思う。
一度切れてしまった縁は修復するのに膨大な時間と労力が必要だと思うから。
社内婚だったため
入籍後の会社ではどうなるかなと少し不安ではありましたが
みんな詮索したりせず、そっとお祝いの言葉をくれたり
わりとみんな他人のことなんてどうでもいいんですよね、忘れてたり知らない人も多かったから
大事にならなくてよかったです。
でも小さな会社で
夫婦が在席して仕事しているのは周りも気を使うし
私も彼の状況が分かるから息苦しい気がする。
いつかは私が転職するか、別のことを始めてこの会社を去る日が来るんだろうなと、入籍後に仕事をしながらふと考えていました。
それから私には夢があって
彼と近くに海のある田舎町に移住すること。
私のひそかな願いなのだけれど彼にも話はしていて
いいね~って言ってくれている。
彼は海が大好きだし、在宅で仕事ができるような業務に就いているため
今の会社でスキルを伸ばして大きな資格も取って頑張って欲しいところです。
私もそのために田舎でもできるような仕事のスキルを身に付けていきたいと思っていて
それもまた記事にできたらいいな~と。
私のひそかな夢が叶う日がいつになるかはわからないけれど
私も彼も幸せになれる、そんな未来を想像しながら
今日も精一杯生きてやるのです。