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全日本ジュニアロード美山

初めに

普段はあまり自分はロードレースのレポートは書かないタイプです。

けど今回感じた事、そして、自分が今までやって来たロードレースの中で間違いなく、1番勝負する事を強く意識してこんなにも悔しかったレースはないので、来年のために絶対ここに残しておきたいと思い、今回は書いてみました。


使用機材

バイク:GIANT TCR 

サポート

話は遡る事、3ヶ月前のJBCF宇都宮。自分は心に大きな絶望感を感じていた。
初めて走ったJプロツアー。なんとか完走は出来たけど、全く歯が立たない。っていうか着いていくので限界過ぎて、いきなり日本ロードレースの最上レベルを知った時はこんなにもレベルが違うんだと思い知らされた。
そしてそれと同時に思った事はこのままだと、ロードレースでは絶対に通用しなくなるという事。
そして、圧倒的に去年より弱くなっている事実があった。

そこから練習メニューを変えて、その後4月のチャレンジロードは7位で終わったけど、調子が良くなっている事は感じていた。
その翌週のJBCF東日本ロードクラシックでは1日目は140km完走。2日目は自己最高の24位と自分のベースレベルはアップ出来て来ていた。

迎えた今回、ロードレース自体も2ヶ月ぶり、去年と比べると準備して来た期間と時間は正直短い。

それでも全日本のタイトルは取るためにインターバルトレーニングは今まで以上に、特に登りの少ない美山のコースをイメージした場合勝つためのメニューとしては1分〜5分の出力を上げ、アタックを何度も繰り返すような展開にしないと勝ち目はないなと思い、MTBの時間と平行して準備は進めて来た。

高体連にも登録してない自分にとってはロードレースはこれが大一番。

最悪の場合、今シーズン最後のロードレースになってしまうかもしれないと思い、昨年みたいな後悔の残るレースだけはやめようと思い準備してきた。

レース前日

レース前日は朝4時に家を出発し、11時半くらいに会場到着。試走は持って来たホイール3セットのうち、まだどれを使うか決めていなかったので、全てのホイールで1周づつ走り足回りの感覚を確かめた。

コースの特徴としては基本的に平坦基調なコースであり、立ち上がりのインターバルもそこまで多い感じではない。登り区間はコース後半に2分ほどの短い登りがひとつあり、集団の人数が絞れていくとしたらここしかないだろうなと言う感じ。
下り区間は最高速度で行ったら80キロ超えるのかな…(メーター見てないしログ取れるメーターない😂)日曜日の天気予報は雨だったので下りはどの速度までなら突っ込んで良いのかとかも考えて試走は走った。

レース当日は雨の天気予報だったので、タイヤはvittoriaのCORSA PRO 28C※TUを初めて履いたが、タイヤは太いのに転がりは全然重くなく、下りは接地面積広くて走りやすい、凄く自分好みなタイヤで、落車の多いこのコースにぴったりなタイヤだなと感じました👍


じゅーりょーがーー🤣

のライトウェイトのホイールを履いてギリギリまで軽くした今回のバイク、雨でコントロール出来るかどうかはホントに賭けでしたね😅

試走は3周のうち2周を颯良と一緒に走り、まあいつもの事なんだけど、走っててもそうじゃなくてもとにかくお互い喋り過ぎて会話が途切れない😂
これは10年前から変わってないですね笑

3周で試走は終了にしてその後はライセンスコントロールを済ませたら後はのんびり過ごす。

夕飯は久々のロードなのでとにかくスタミナ切れを起こさないようにしっかり食べて夜は10時半ごろ就寝。

レース当日

迎えたレース当日は天気予報通りやっぱり雨。
想定通りのコンディションだし、自分個人としては雨は得意な方。

ネガティブにはならずむしろ楽しもう!と思うように気持ちを切り替えた(別に雨が好きなわけではないです)

会場には7時前くらいに到着して、準備を進めつつ少しだけ他クラスの応援+観戦。

ローラーのアップは9時20分からから始めて身体をゆっくり温めつつ40分ほど、自分の脚の感覚も踏まえて強度上げは3本ほどにしてバイクチェックに向かった。

検車終えたらバイクを置いたらもうスタートまでその場で待機するようなので脚を少し動かしつつスタートまでの時間を過ごした。

目標としては、常に前で展開して逃げが出来そうな動きには乗れるようにしてレースを展開するのは最低限。

後悔がないレースにしたいというのは勿論だけどやるからにはやっぱり優勝したいし、そのために出来る限りはやってきた。っていう気持ちでスタートに並んだ。

レース


📸吉村さん

定刻通り、若干ディレイした?10時40分にレーススタート。

とりあえず、前の方で展開しないとどうしようもないよなと思い、早いうちに前に上がる。平坦基調な事もありハイペースでは進むがバラける感じはなく登り区間突入。

最初はそこまでキツくなかったが登り後半で初立の元嗣さんが先頭になると一気にペースが上がる。(わかってはいたけどこの人速すぎ…😂)って思いながら進んでいく。

とりあえず10番以内の位置はキープしつつ1周走って来て自分の身体の調子は悪くなさそう。余裕もそこそこあるし、今日は勝負しようと決めた。


📸@allijapanさん

2周目もまだ動きはそこまでない。平坦区間で飛び出す選手も何人かはいたが、すぐに吸収されて振り出しに戻る感じで登り区間へ突入。

ここで元嗣さんが1人ちょっと抜けた感じで下り区間に入ったのが見えたので、自分も下りを全開で飛ばしブリッジかけてヘアピン前で追いつき少しだけ2人で抜けだせるが、そのあとすぐに集団に捕まってしまい戻る形で2周目消化。 


まじブレーキ効かなかった😂

3周目も登りまでは展開なく動いていく感じで進んでいき自分はここで少し番手を下げてしまっていたが、登り終わった所で3人ほど先行しているのが見えたが、これもすぐに吸収され集団一体のままレースは進んで行った。

4周目辺りからは少しづつ平坦でのペースも上がっていき、逃げも試みる動きも増え始めてはいた。
それでも全然差がつく事なく5周目6周目とレースは続いていく。

しかし大きな動きはないが常にハイペースで進んで行く展開なため段々と集団の人数は絞られていき、力のある選手が残るようなサバイバルレースになりつつあった。

📸@allijapanさん

その中でもやっぱり元嗣さんの動きには全員がマークしている感じで本当に元嗣さん1人動いたらその他も全員動くみたいな展開。

もちろん自分もそこには反応するようにしていたし、まだ余力も残ってる。

自分の実力にしてはここまで結構脚を使った動きはしてる感じはあるが、まだ行けるなと思い次の展開に備えて、また足を攣る嫌な癖が出ないように注意しつつ走り進んでいく。

6周目の補給場でボトルを取るのを失敗してしまい、1周ほぼ水飲めない状態に…脚だけで行ったらかなりキツくもあったのでこれマズイとは思ったがなるべく考えないようにして次の周回で取ることに切り替え、その間は無駄脚使わないように走る事にシフト。

幸い、あまり動きもなかったから助かった。

7周目に入って補給場でボトルとった時に、一気に左裏のももとふくらはぎが攣り始めた。

これやばい、ここは1番脚攣ったら千切れやすい区間。しかも今自分の位置は最後尾だし…って思うが急いでドリンクがぶ飲みして脚叩いて何とか戻す。

この周の登りは下りまでダンシングはしないでひたすらシッティングで足を回して上まで耐える。

下り出しはかなり集団前方だったので、前を見ると光志と元嗣さんが逃げているのが見える。

これはやばいと思い、皆んな慌ててペースを上げて何とかホームストレートで捉えて、いよいよ最終周回突入。

ここまできたら勝ちたい。脚はキツいけどまだ行けると自分に言い聞かせて最後の登坂へ、光志が下からペースを上げるがその後に元嗣さんが引いて一気に追いつき、いよいよ最後の落とし込み。

先頭集団は次々にばらけていき自分の脚も本当に限界近かったし皆んな前の方で下りたいから一気にポジション争いが起こる。最後の頂上で先頭は10名に絞られ、下りは7番手くらいで入りいよいよ最後。勝てる脚ではないかもしれないけど、出し切って終わろうと思っていた矢先、下りのヘアピンで2つ前の選手が落車。

自分は落車前に左に膨らんでいるのが見えて、これはやばい!と思いラインを右に切り替える。

そしたら自転車が右側に滑り流れて自分の目の前に倒れた自転車だけが来てしまった。

もう、どうする事も出来ずに突っ込んでしまい地面に打ちつけられた。

この瞬間に自分の全日本ロードは終わってしまった。

自分でも落車した直後は訳がわからなくなり、すぐに立ち上がってゴールまでは走った。

悔しいし、情けないし、こんなにどうする事も出来ない悲しさに溢れたレースは初めてだった。

別に誰のせいとか、誰が悪いとかはない。

誰も悪くないし、これがロードレース。

改めてその厳しさを自分は今日教えられたんだと思う。


バイクは無事…

1日あけた今の思い

仮に最後まで行っても自分が優勝する脚がないのは分かってはいたけど、それでもひとつ自分の素直な気持ちを言っても良いのなら最後のスプリントで、別に何位でも、壊れても、なんでも良いから出し切って終わりたかった。

自分がロードレースに対してここまで強い感情になったのは正直、初めてかもしれない。

それくらい、昨日は楽しかったんだろうな、って事なら来年、必ずリベンジしたい、してみせるって、今はそう思っています。

そして、この全日本ロードレースも沢山の方の協力、サポート、応援していただき、なのにまたしても結果で応える事が出来ずに申し訳ないです。

ですが、本当に沢山の方の協力がなければ恐らく自分は今年、このレースを走ることすら出来なかったと思います。

本当にありがとうございました🙇

次は今週の全日本MTBです。

今の自分に出来るベストを尽くして走りたいと思います。

最後に颯良、優勝本当におめでとう㊗️

※余談
今回のレースの写真がなかったのもありますが、部屋に懐かしい写真があったのでサムネに使ってみました笑










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