lyric ガラスの柩
私は初潮を迎えました
私は赤ちゃんを生める体になったそうです
でも赤ちゃんを生むなんてのは
学校を卒業して
就職して
一人前になって
結婚して
そして それから
とおい とおい 未来の話
だから私は「私」を封印する
ガラスの柩に
白雪姫みたいに
「あなた」は仮死のまま 目を覚まさないで
イタズラな王子様が 「あなた」を起こすといけないから
私は「あなた」の眠るガラスの柩を いばらの森の奥深くに隠す
封印が解かれるのは今じゃない 今じゃない
私はナイトになって 「あなた」を護る
「あなた」は囚われの姫のよう?
本当は
自由になって
鳥のように空を翔けたいかしら?
でも今はまだ 飛ぶ力はなくて
墜落するだけ
だから 目を覚ますのは 今じゃない 今じゃない
私の望みは
誰かと手をつないで
いっしょに生きていきたい
それだけだけど