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#2 あいでんていていの話
前回私はとっても表向きで綺麗で偉い文章を書いたので、今回はちょっと内向的に。
あ、でも病んでないですよ。全然。常日頃から元気に楽しくうるさい女として定評があるくらいなので、ゴリゴリの陽キャ。ゴリゴリの運動部(ちなみにバレー部)。ゴリラになれちゃいますね(?)
綺麗な言葉で着飾って語るのは得意だけど、それが本心かって言われると、そこまで自分のことを理解していないと思う。
病むって結構難しいんじゃないのかしら。
自分の本心に苦しむって、自分をわかってないといけない。そこから逃げてるまんまじゃ病むにも病めねぇな。
本題。私は人生のターニングポイントを受験だと思っている。そりゃそうだ人生変わった。この先のことなんざ知らんが、これまでが変わった。小4から始めた受験勉強で何度遊びの誘いを断ったことか。どれだけ足が太くなったことか。
んで、そのターニングポイントを通過して、すぐのところに今居る。もう何もかも小学生の時と違うんだもん。びっくりしちゃうわ。
前は、私は最強なんだと思ってた。ほんとに、心の底から思ってた。黒歴史。けど思い出。学校で一番勉強できるし、なんだかんだ学級委員で、お調子者で、友達多くて、大体の計画は私に任せれば上手くいくし、大体のことは私に聞けば教えてあげるよ。
キモい自負だった。けど実際結構そうだった。
ターニングアフターの今は?
全然、違った。世界が。環境が。私だけ変わってなくて、周囲は人からいきなり宇宙人って感じに進化した。(人って宇宙人になるのか?)
小学生の頃才能だと信じて疑わなかった私の部分が全部、一般なんだと思い知らされる感覚。お前は普通、普通、普通。突出した部分なんてなくて、なんなら人よりちょっと勉強はできない。みんなが凄い?そりゃそうだ。だからってそれは、私が凄い証明にならない。勝っていた部分が、劣っていたのだと知った。最初のうちはニヤニヤしてられたけどまぁ、そういうわけにもいかなくなってくるわな。
だって悔しい。
そして虚しい。
いつも一番じゃないと気が済まないんだっみたいな人もいるけど、そんな高尚な負けず嫌いではない。けど、私の人間性みたいな、アイデンティティというか、一部と信じてたものが、個性と信じてたものが、そうじゃないよ?って、なんの悪意もない環境に教えられるのって悔しい。みんなは普通に生きてるだけなのに、私だけ地団駄踏んでるみたいじゃん。
私はこういう人間なのよ、こういうとこが取り柄なのよ、でもこれはできないわね。
そうやってしょうもないことつらつら自分の中に書き殴って溜めて来たツケが回ってきたらしい。
全部違うよ。取り柄とかじゃなくて、みんなできるよそれくらい。まずは普通を目指したら?
私は生きるスタンスとして、とか13歳が語るのもどうかと思うけど、絶対に特別で居たかった。一番じゃなくてよかった。No. 1は欲しい人に譲ってあげるから、only oneが欲しかった。あたしはこういう人間だ。自分で固めてたのに。キャラ作ってるってわけじゃなくてただ、自分を肯定する言葉だけ並べていた。そんな駄文に縋って生きてた。ぶら下がって笑ってた。
そんな駄文が崩れた。塵に帰った。ちゃちい中身だったから拾い集めたりはしないけど、ぶら下がって調子乗って空に浮いていた私は思っきり落っことされた。
痛ぇ。地面、硬ぇ。
高みの見物してたはずの場所を睨んだ。見上げた。
ちょっとポエミーじゃない?
いつか読んだら小っ恥ずかしくて暴れるかも。
また空に浮かびたいわけじゃない。幸せだったけど、浸ってられたけど、めっちゃ楽だったけど。けどそうやって何回も誰もいないところに逃げんのはずるい。きっといつか友達いなくなっちゃう。
だからやめた。やめました。
地に這いつくばって生きます。空を睨みながら、時々懐かしがりながら。地上にうようよ群がんのが人間ならば、その中で輝いてやるよ。光ってやるよ。
見てろよ。