できるならば、かのうでしたら、もしかして、しりたかったのです。
さいきん引退した競走馬(サラブレッド)のはなしが
あちこちできかれるようになりました
引退後はどうなるの?ということについて
現状はみんなが納得できる状態ではないのだろうし
お馬との付き合いが長くないひと
あるいはお馬をぜんぜんしらないけど
引退した馬の「問題」だけは
知っているひとにとっては
せんしてぃぶなはなしなんだろうなと思うことあるので
それについてじぶんの意見としては
そんなにたくさんの馬のめんどうをみることは、できないよ
とだけ思っています
馬関係のひとで
すでに施設やお金の余裕があるならともかく
そうでなければ、ぎりぎりひとりで一頭、
不自由なく一生、面倒見てあげるのが精いっぱい
そう感じます
競走馬だった期間が長かった馬については
引退してからさわってみて
体調や肢のこと、蹄のことなど
競馬のプロのひとが扱っていたからこそ
ぎりぎりまで引退せずに走れていたんだろうと
思うことありました
それがいきなり移動して
クーラーのない馬房で
去勢後の体で暮らすことになったら
どれだけしんどかったのでしょう
南関東の暑い夏、夜も30度を下回らず
湿度も80%前後あり
風はすこしも吹かず、やぶ蚊に悩まされ
昼間は逃れようのない
40℃近い暑さの繰り返し
2週間ほども耐えたあとにやっと
わずか涼しい日がやってくるようなそんな季節です
飼い葉も違えば、道具も違い
背中の重さも違うし、運動内容も違う、
乗り手がプロのひとではないこともあります
周囲の環境だって、馬関係の人ばかりじゃない
馬をしらない人、走り回る子供
大きな音をたてる車
犬の散歩にきてるひとだっています
でも、引退した馬は
それに慣れていかなくてはいけないのです
もちろん、大切にしていないわけじゃないのです
扇風機もまわすし、虫よけもつけるし
暑ければ水をかけて体をひやし
無理な運動はさせず、肢も冷却してバンテも巻きます
食べるものも、何が好きなのか、いっしょうけんめい探して
よろこんで食べるものを用意しようとします
乾草だけでも何種類も試すのです
よさそうだと思えば、あれこれ道具を買いそろえ
サプリもあれこれ試します
馬房にもゴムマットを敷いたり、壁にもマットを貼り
馬着だって、冬用の厚手と、
春・秋用に薄手を、夏の虫よけ馬着も
運動後にかけておく、タオル地のものも、それぞれ
洗い替えに2枚ずつ、必要なだけ買い揃えます
具合が悪そうと思ったら、
獣医さんにも装蹄屋さんにも診てもらいます
そうやって、時間をかけて、やっとやっと、
引退競走馬から
一人前の乗馬になるのです
だからせめて
引退したときに、知りたかったなあ、と思うこと
あるのです
どんな食べ物を食べてきたのか
サプリは、どれを使ってたのか、とか
体調面で気を付けること
おなかの調子とか、肢まわり、蹄のこと
もちろん、プロのひとの秘伝のわざ、みたいなことを
教えてもらえないこともあると思います
でも、この馬はこういうところがあるからと
ちょこっとだけ、なにか、知る方法あったらいいなと
思うのです
そうしたら、引退したお馬たちが
あたらしいおうちで、お世話してもらうときに
もっと、快適になるのになあ、と
もうそうのようなことを思ったりします
おてすうをおかけしたいわけじゃないのですが
でも、なにかいいほうほう、あったらいいなと
ずっと、ずっと、思っています
ぶちこ。