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ネクタイの基礎知識(結び方・各部名称・生地の特徴)

これだけは知っておきたい、ネクタイの基礎知識をご紹介しています。


※この記事は、メンズファッションブランドナビの高級ネクタイブランドランキング【一流】から一部抜粋したものです。

ネクタイの結び方「基本の3選」

1.プレーンノット「最もベーシックな基本」

ノットが小さめの最もベーシックな結び方。襟の開きが65~90度くらいのレギュラーカラーのシャツにオススメ。

最終的に上にくる太い方を大剣、下にくる細い方を小剣と呼ぶ。まずは大剣を上に、長めにとりながら、小剣にクロスさせる

小剣を中心軸として結び目を意識しながら、大剣を小剣の下を通す。そのまま小剣の周りを1周させる

大剣を首元のループに通すように上に引き上げる

上に引き上げた大剣を結び目に向かっておろす

小剣に巻くことでできたノットの結び目部分に、おろしてきた大剣を通す

ノットの下をつまみ窪ませることでディンプルを作りながら少しずつ大剣を引っ張ってノットを形成する

2.ハーフウインザーノット「大きめノットがアクセント」

比較的大きなノットに仕上がるので、誠実な印象にまとめる。襟の開きが100~130度くらいのセミワイドカラーや、180度に近いワイドカラーのシャツと相性が良い。

プレーンノットよりもさらに長めに大剣をとりながら、小剣の上に重ねる

大剣を小剣の下に通したあと、首元のループに上から巻きつける

大剣を下に引っ張りながら結び目をしっかりと固定。おろした大剣を小剣の上に重ねる

大剣を再度、首元のループに通すように引き上げる

引き上げた大剣を下におろしながら、ノット部分の結び目に通す

結び目を通過してきた大剣を下に引っ張ることでノットの位置を確定させていく

大剣を引っぱりながら、ノットの下をつまむことで、ノットを形成。ディンプルができるように形作っていく

3.ウインザーノット「圧倒的ボリューム感をもつクラシカル」

大きく美しい三角形で印象的な首元に。英国はウインザー公が考案したとされている。ワイドカラーのシャツに合わせたい。

大剣を小剣の上に重ねる。セミウインザーノットよりもさらに大検を長めにとる

大剣を首元のループに通すように引き上げる。そのまま巻きつけるように下におろす

おろしてきた大剣を小剣の下を通すように重ねる。その際ノットとなる結び目の位置を定めながら固定していく

大剣を再度首元のループに通し、巻きつける。下にしっかりと引っ張ることで、ノットのベースとなる三角形を形成する

おろした大剣を小剣の上を通すように重ねる

三度、大剣を首元のループに通すように、上に引き上げる

引き上げた大剣をおろし、首元の結び目に通す

ディンプルを作ることを意識しながら、大剣を下にひく。この時点の大剣の長さは驚くほど短いが、気にせず引く

大きな三角形のノットと深いディンプルの美しい首元を描くよう微調節をする

ネクタイの各部名称

①ディンプル

ノットの真下にできる“くぼみ”のこと。タイを立体的に見せるための基本的、かつ重要な要素。くぼみがきちんと出るように結びたい。

②ノット

タイの結び目のこと。いくつか種類があり、スーツのラペルやシャツの衿型に合わせて結び方を選ぶ。選択の基準と結び方を理解したい。

③大剣

幅の広い方のことで、英語ではエプロンという。ここの裏に、形を整えるための「たるみ糸」があるタイが望ましい。

④小剣

タイの幅が狭い方のこと。通常は結んだ際に大剣の後ろに隠すが、大剣の横から小剣をのぞかせる「小剣ずらし」という結び方もある。

⑤ライニング

大剣と小剣の2つの先端部を除いて、内側に仕込まれているタイの芯地のこと。これがしっかりしていると、全体がヨレにくくなる。

⑥裏地

基本的には、大剣と小剣の先端部裏側に施された部分(素材)を指す。色やデザインで遊んだりするが、ブランド名が配されることが多い。

⑦小剣通し

大剣の中ほどに付いているループ。タイを結んだ際、小剣がフラフラしないようにこのループに通す。着用中はタイの収まりがよくなる。

⑧かんぬき止め

タイの裏側の真ん中に通ったステッチのこと。もともとは芯地を固定する役割だったが、近年ではデザインの一部となっている。

ネクタイの生地・柄の特徴

ネクタイの生地〈定番4つ〉

ネクタイで最も一般的な素材。上品な光沢がありドレスアップにか欠かせない。

涼しげに見せる夏素材の代表。シワになりやすいが十分に復元力があり、安心。

タイで使われる秋冬素材の代表で、カジュアルな印象。フラノやツイードのスーツと相性◎。

ウールよりも繊維が細かい上質で柔らかな質感は胸元にリッチな温かみを与える。

ネクタイの織り〈定番6つ〉

同じシルクのソリッドタイであっても、織りによって印象はガラリと変わります。ここではタイの代表的な6つの織りを紹介します。

ツイル

綾織りのこと。タテ糸がヨコ糸の上側3本、下側1本をまたいで織られたもの(これを四つの綾という)が多く、斜めに走る畝が特徴。

ジャガード

ジャガード織り機で織り上げた生地の総称。繊細な織り柄や生地表面の凹凸を実現し、表情が豊かになる。

サテン

タテ糸、もしくはヨコ糸のどちらかを長く表面に浮かせて織り上げ、スムースな肌触りと光沢を高めたもの。独特の美しいドレープも魅力。

ニット

ざっくりと編まれるニットタイは、芯地も使われないので涼しげ。春夏に向く。

フレスコ

クールビズで注目のメッシュ状にザックリ織り上げた生地。見た目涼しげで、かつ胸元を引き立てる。

ガルザ

ガーゼのように甘い織り柄の一種。Vゾーンの今日的な軽さをもたらす生地として昨今注目されている。

ネクタイの柄〈定番7つ〉

ソリッド

無地のこと。ネイビースーツにネイビータイなど色を合わせるとモダンに見える。

ストライプ(レジメンタル)

左上がりはアメリカンストライプ、右上がり(2色以上が主)がレジメンタル。

小紋

紋章は小花、幾何学柄模様など、色柄は多彩。ストライプのスーツと相性がよい。

ペイズリー

生命の樹などを図案化。勾玉模様とも呼ばれる。英国のクラシック的印象も強い。

ドット

水玉柄のこと。大きさによりマイクロ→ボルカ→コインなどとも呼ばれる。

チェック

グレン、タータンなど英国の伝統柄が中心となる。プリントと織り柄がある。

ロイヤルクレスト

クレスト(紋)をストライプに配置した柄。かつては英国王室近衛兵のものでした。


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