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腕時計の用語集(基本のキ)

これだけは知っておきたい、「基本的な腕時計用語集」をご紹介しています。

※五十音(アイウエオ順)で並べています。 


※この記事は、メンズファッションブランドナビの腕時計ブランドランキング60選【国別(海外・国内)】の一部を抜粋しています。

インダイヤル

ダイヤル上にレイアウトされた小さいサブダイヤルのこと。
形状や機能は様々で、クロノグラフの各積算計やスモールセコンド(秒を計測表示)などを総称してインダイヤルという。

インデックス

ダイヤル上にセットされた時刻を表すための印。棒状や数字などの形状を象っており、主にダイヤルの大外に配列される。
視認性を高める役割はもちろん、デザインの重要なポイントとなる

【代表的なインデックス】

▲バーインデックス
長さや太さの違いで、時刻の読み取りを区別するシンプルな形状。

▲ドットインデックス
丸いポイントで各時刻を明確にする。すっきりとした文字盤を形成。

▲アラビアインデックス
日本人が普段使い慣れている数字のため、瞬時の視認性に長ける。

▲ローマインデックス
古典的な印象のローマ数字を配列することで、クラシック感を強調。

オーバーホール

腕時計のケースを開いて、ムーブメントの細かなパーツまでも分解し、洗浄や検査などを行って、時間の進み具合を調整しながら組み直す工程。

劣化した部品も交換される。4~5年に1度のペースで定型的に行うことで、機械式ならば末永く使用できる。料金や内容はメーカーによって異なる。

クロノグラフ

ケースサイドに備え付けられたプッシュボタンの操作によって、スポーツウォッチ機能を作動させられる時計のこと。
腕時計では20世紀初頭にタグホイヤーやブライトリングなおで開発された。

ケース

時計のダイヤルやムーブメントを収める外装部品。日本の腕時計ではかつて「側(がわ)」とも呼ばれていた。

素材は強度が高くサビにも強いSS(ステンレススチール)を用いることがもっとも一般的だが、高級ラインにはゴールドを使用したモデルも存在。近年では軽量なチタンやセラミックなどの異素材を採用したケースも登場してきている。

【代表的なケース】

▲ラウンドケース
多くの腕時計が採用する丸型ケース。

▲スクエアケース
正方形に近い形をした角型の一種。

▲レクタンギュラーケース
縦か横に長い長方形型ケース。

▲トノーケース
中央が湾曲したフォルムのケース。

ゴールドモデル

イエローゴールドやホワイトゴールドなどの無垢の貴金属をケースに採用した腕時計。

【代表的なゴールド素材】

■イエローゴールド
18KYG。黄色味がかった合金。

■ホワイトゴールド
18KWG。シルバー色の合金。

■ローズゴールド
18KRG。赤味がかった合金。

■プラチナ
PT。白金とも呼ばれる最高級の貴重金属。

コンプリケーション

トゥールビヨンや永久カレンダー、ミニッツリピーターなどの複雑機構を搭載した機械式時計の総称。

シースルーバック

裏面をガラスにすることで、ムーブメントの動きが見えるようにデザインされたケースバック。

デュアルタイム

ひとつの時計でふたつの時間帯を表示することができる機能。メインダイヤルとサブダイヤルでそれぞれ表示する仕様が主流。

パワーリザーブ

機械式時計のゼンマイを全開まで巻き上げて、止まらず動き続けることができる時間を表す。

ハンド

時計を指し示す針のこと。デザインの重要なポイントのひとつでもあり、モデルのコンセプトによっても形状に大きな差が出る。

【代表的なハンド】

▲ペンシルハンド
鉛筆の形を題材に用いた形状。馴染みやすく視認性も高い。

▲ドットインデックスドルフィンハンド
ドレスウォッチによく採用される剣先のようなとがったデザイン。

▲ドットインデックスバーハンド
一般的な棒形状の針。細い針をバトンと呼ぶこともある。

▲ドットインデックスアローハンド
まさに時刻を指し示すように、先端が矢印の形を成している。

▲ドットインデックスベンツハンド
短針クルマメーカーのベンツのマークのような形。

▲ドットインデックスリーフハンド
中間を若干太くし、葉っぱの形を模したクラシカルな形状。

防水表示

その腕時計の限界防水機能を表した数値。10気圧(BAR)防水のモデルは、10気圧の水圧がかかる状態でもケース内に水分が入ることなく、安全に使用できるという意味。

m防水表示の場合は「100m防水=10気圧防水」を示すため、実際に100mまで潜れる防水性能のことではない。

【防水表示の目安】

■3~5気圧防水
汗や小雨に濡れる程度なら平気な防水性能。
日常生活で不安なく使用できる。腕時計に直接水がかかることはNG。

■10気圧防水
家事などの水仕事にも十分使える。水中に潜ったりしない海水浴や釣りなどにも着用可能。

■20気圧防水
水泳やサーフィンなどマリンスポーツに使えるクラス。
深く潜水しないダイビングにも適応する。

■30気圧防水
本格派ダイバーズと呼べる防水スペック。
プロの潜水士などもこのレベルを使用している。

マニュファクチュール

ムーブメントの細かなパーツから、ダイヤルやケースまで一社で設計・製造を一貫して行っているブランドのこと。

スイス時計産業界でも、十分な技術や設備、資本がある希代ブランドの証明。

ムーブメント

時計の内部に収められた機械部で、動力源や精度を司っているパーツ。
機械式ムーブメントとクォーツムーブメントに2分される。前者はさらに、ユーザーがリューズを回してゼンマイを巻き上げる「手巻き式」と、ムーブにセットされたローターが自動で回ってゼンマイを巻き上げる「自動巻き式」に大きく分けられる。
後者は主に電池で駆動するシステムのことを指す。

リューズ

通常はケース右サイドに備えられているパーツ。
ムーブメントとつながっており、ゼンマイを巻き上げたり、針を動かして時刻調整などが行える。

防水性能を上げるため、ねじ込んでリューズを閉めるものも「ねじ込み式リューズ」と呼ぶ。


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