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知らなかった。。

先日、気象予報士の人が「山粧う季節ですね」とコメントしていた。

山粧う ヨソオウ」は秋の季語であるが、広く知られているのは春の季語の
山笑う ワラウ」ではないだろうか。
手紙などで時候の挨拶として、しばしば使われるので馴染みがあると思う。

ついでに言えば冬の季語に「山眠る ネムル」がある。

だが、さて夏は。。と考えた時なぜか浮かんでこない。
ど忘れしたと思い、歳時記を調べたところ「山滴る シタタル」が夏の季語として
挙げられていた。

何と恥ずかしながらこれは知らなかった。

由来はいずれも中国の漢詩だそうで、自己流に解釈すれば

秋は木の葉が赤や黄色に紅葉して山が綺麗にお化粧しているようだから

冬は山の木々が葉を落とし草も枯れて、雪が積もり静かに
眠っているようだから

春は木々が一斉に芽吹き、花も咲いて賑やかに笑っているようだから

そして夏は山の緑が濃くなって、みずみずしく滴るようだから だろうか。

それにしても、この歳になって知っているようで知らないことは意外に
あるものだ。

                        カット  (筆ペン)





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