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グルテンフリーに挑戦

グルテンとは簡単に言えば小麦粉に含まれるたんぱく質で、それが小麦粉アレルギーを引き起こす原因となっている。

しかし世の中には小麦粉を使った食品が溢れていて、アレルギーのために
パンやケーキ、お菓子などが食べられない子供達は悲しい思いをしなければならなかった。

ところが今は小麦粉の代わりに米粉が使われることで、皆と同じく美味しい
スイーツが食べられるようになったのである。

このように小麦粉の代わりに米粉や大豆を使う食事の方法をグルテンフリーと言う。

と、ここまでは私の知っている情報だが、最近このグルテンフリーに
関する詳しい記事を読む機会があり、俄然興味を持ってしまった。
そこには「二週間だけグルテンフリーを試してみて絶対違ってくるから」と書かれていたのである。

記事によると、そもそもグルテンフリーは小麦粉アレルギーの人ばかりではなく、セリアック病というグルテンを摂取することで腸の細胞を破壊されてしまう人の食事療法として開発されたそうである。

ところが近年こういった病気の人以外にも、長年グルテンを摂取することで
お腹の調子が悪かったり頭痛や倦怠感など慢性的な不調に悩んでいる人が
多いことが分かってきた。

それがグルテン不耐症と言われる症状であって、本人も不調の理由が
分からずに暮らしている場合が多いようだ。

特に朝食がパン、昼に麺類という食生活を続けているのは最も良くないそうで、私も最近何となく体調が優れないのは正にそのせいではないかと
思われてきた。

またグルテンフリーを実践していると、お肌の調子も良くなると
書かれていたので、これは早速試してみようと思い立ったのである。

私の場合、まず昼食は麺類からご飯にすれば簡単だが問題は
朝のパンである。
近くのパン屋さんを覗いてみても、スーパーのパン売り場を探してみても
おいそれと米粉パンは見つからない。

次はネットで検索すると通販では幾つか出てきたが、冷凍で量が多く
金額も高い上に送料も結構かかるので現実的な買い物とは思えなかった。

あれこれ探しているうちに、やっと市内に実店舗で予約販売している所を
見つけて電話で注文することができた。

さあ、楽しみにしていた当日、少し遠いがバスに乗って買いに出かけた。
食パンタイプのものを一斤頼んでおいたが、見ればスライス面が
普通の食パンの三分の一程度の大きさである。
少しがっかりしたが、それでも味さえ良ければとトーストにして食べてみて
またまたがっかり。
申し訳ないが焼いたら妙に固くなってしまう耳と、中のモチモチ感が
どうも私の口に合わない。
やっぱりトーストはサクッときて欲しい。

こうなると毎朝食べるのに一々予約してバスで買いに行くことや
普通のパンに比べれば割高であることが更にマイナス要因になってきた。

そんな訳で結局一斤食べ終わったところで私のグルテンフリーは
早々と挫折してしまった。

それでも何故か今もパン屋さんに入る度、つい米粉パンを探してしまう自分が居るのである。

                                 イラスト (パステル)  
               















 


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