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Photo by
akiyamaikumi
【その3】Chessboardの解釈を再考してみた
チェスボードみたいなこの世界へ僕らは
この曲の歌詞で悩んでいたので再考する。
チェスボードの世界がメインであるが、どこから猫じゃらしに象徴される緑色の野原が出現するのか、なかなか繋がらなかったのだ。チェスボード自体が野原に出来ている可能性もあるが、それでは、チェスのモノクロと猫じゃらしの緑色との対比が薄まってしまう。やはり、最初の象徴世界に緑色はなかったと仮定する。
この詩は語り手である「私」だけの物語ではなくて、おそらくかつて一緒に過ごした友人との物語。お互いがチェスボードみたいなモノクロの「つまらない」世界に住んでいた。しかし、その頃を振り返った後ふと周りを見ると、自分のまわりに猫じゃらしが伸びている。味気ない世界に色がつき広がり始めているのだ。
美しい緑色 こちらには見えているよ
そういえば、あなたと過ごした日々も、猫じゃらしと同じ「美しい緑色」に見えることに気付く。いまは学業(仕事?)で色のない忙しい日々を過ごしているが、実は色のある世界を知っていたのだ!もしかして、私の生きてきた跡も他の人から見れば緑色に見えるのかもしれない。
あなたの事を見失う日が来ても
いま思い出したあなたのことを、忙しさにかまけて忘れてしまうことがあるかもしれない。しかし、Chessboardみたいなこの世界で必ず再会できると信じて生きていく。
【参考文献】
今回の整理をするにあたり、かえる先生の解説が参考になりました。また。NHKみんなのうたのの映像も示唆を与えてくれて感謝。
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