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【鬼滅名物】パワハラ会議リターンズ

鬼滅の刃と言えば、パワハラ会議でも盛り上がる。
「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」でも、会議が開催された。招集したのは、もちろん鬼舞辻無惨。鬼の大将である。会社で言えば、ワンマンオーナー、事業主?社長?筆頭株主にして代表取締役といってもいい絶対的な存在。

前回のパワハラ会議では、下弦の伍 累が倒されたことにより下弦全体の解体を招いた。それに関しては以前に書いた。

今回の会議は、上弦ノ陸  妓夫太郎・堕姫が倒されたことで呼び集められた。ここでも不機嫌な無惨は、上弦達に激しい叱責を与える。口答えでもしようものなら、一瞬で八つ裂きだ。圧倒的な隷属関係。

これを見て、ネットでは疑問の声があがった。

この会議で何が変わるのか。
人を信じられない無惨が、自分の無能さを部下の上弦達にぶつけているだけではないのか。
無能な管理職の典型。

このような意見に、なるほどと膝を打った。組織性に写して考察するのはおもしろい。ただ、これに変わる手段はあったのだろうか。
鬼達に一致団結して鬼殺隊にあたるようにとは指示できない。自らの保身のため、鬼がつるまないようにあらかじめプログラムしているからだ。

せいぜい彼にできることは、士気の低下を防ぎ、なにかしらの成果を上げさせることしかないだろう。実際に、数百年見つけられなかった刀鍛冶の里を発見できた。その後、鬼殺隊本部まで突き止めたのは、このパワハラ会議のおかげだろう。

リーダーの役割は、組織のぬるま湯を作るのではなく成果をあげること。
一定の成果をあげたのは間違いないだろう。

残念なのは、単身で鬼殺隊の本拠地に乗り込み、待ち受けた産屋敷耀哉に爆発を仕掛けられたことだ。身の破滅を誘導してしまったのは、軽率な行動だった。だれかに任せられない焦りこそ、リーダーとして欠格事項なのだろう。このあと、追い詰められ身を滅ぼすことに繋がってしまう。

失敗するのも人間(鬼だけど)。昆虫並みの理性しかない無惨にしては、人間的な感情で動いてしまったのがおもしろい。
鬼滅の刃のドラマはまだまだ続く。



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ちび@能登に住むビジネス・エンタメ好き
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