【買い物】
「ななさん!こっちです!
今日はありがとうございます!」
「おはよ♡こちらこそ、
今日は誘ってくれてありがとうね!」
「買い物付き合ってもらって助かります。
けいさんへのプレゼントは、僕でも選べるんですけど、さきさんのは何がいいのか全く分からなくて」
「そうだよねぇ。
さすがに、さきの好みは分からないよね」
「それにしても、お2人とも誕生日が一緒って、
すごいですよね!というか、面白いというか笑」
「そうそう!
わたしも、最初、めっちゃ面白いと思ったよ笑」
「けいさんと話してて、もうすぐ誕生日だって聞いて。そしたら、さきさんも同じ日だって。
もうこれは、2人に誕生日プレゼント渡せって事だなと思いました」
「あはは!まぁ、確かに。笑
それ知ってて、けい君にだけ渡すとか、出來ないよねー」
「けいさんの策略にハマった感じは、かなりありますけどね!」
(りゅうのすけ君、前よりも、調子良さそうだな。元々持っていた『光』が、どんどん大きく、
軽くなっていってる)
りゅうのすけ君と会う度、私の人の雰囲氣を掴む能力の精度も、どんどん高くなっていった。
彼と会う度、話す度、私の"覚醒"が進んでいく。
人の雰囲氣は『光』として感じられるようになり
光は、"大きさ"だけではなく、
"性質"や"重さ"もあるようだった。
言葉では上手く説明出來ないけど、
人によって、その光はそれぞれで、
人の相性と同じように、
光にも、"光の相性"があるように思えた。
所謂、'人の相性'は、趣味や価値観とか。
目に見える事や、頭で考えた事が、
合うかどうかだけど、
"光の相性"は、そういうものじゃないみたい。
趣味や価値観も、性格や生い立ちなども、
全く違うのに、なぜか惹かれ合う。
共通点なんて何一つ無いように見えるのに、
パートナー同士ものすごく仲が良い。
"光の相性"が良いと、二人の光は溶け合い、
お互いの光の純度が増して、とても綺麗な光を
二人で"一緒に"放つようになる。
そして、
'人の相性'は、'現状だけ'で決めているのに対して、
"光の相性"は、二人の"将来"にも大きく関わっているようだった。
「プレゼント、何がいいかなぁ?
りゅうのすけ君、けい君には何か候補を考えてたの?」
「何か、可愛い物あげたいなと思ってました笑。
けいさん、あぁ見えて、動物とかキャラクターとか、可愛いモノ、絶対、好きだと思うんですよね!
よく営業一緒に回ってる時、その辺の野良猫とか、すごく優しい顔で見てますもん。
この前のイベントも、僕のために参加したって言ってますけど、絶対、自分も参加したかったんですよ。動物好きだから」
「なるほど笑。
それじゃ、りゅうのすけ君は、いい口実にされた訳だ。けい君のこと、よく見てるね」
「ほんとに笑。
たぶん、可愛いもの好きなのがバレると恥ずかしいと思うんで、あえて言ってないですけどね!」
「じゃー、何か、動物の可愛いキャラクター物が置いてあるお店に行ってみよっか!
さきもディズニーとか大好きだし、いいと思うよ!」
2人で、色々とお店をまわり、
結果、ネコの形をした猫種違いのペアカップを選んだ。
どこからどう見ても、かわいい♡
「これは、けい君への宣戦布告だねぇ。笑」
「めちゃくちゃ喜ぶと思います。笑」
りゅうのすけ君の、何氣ない言葉選びに、
わたしは、益々、
彼のことを好きになっていった。
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