Rain Drops 〜 詩綴り 14 〜

鮮やかに咲き誇る
全ての 花弁が震え出す
眩しい程の 木々の緑さえ
色彩を失った

何もかも 色褪せて見えて行く
私のこの瞳は
遠く遥かに もう今は見えない
あの背中 滲ませる

走り出し 消し去ろうとしても
照りつける太陽の
ストロボ浴びて 動けなくなった
堕ちて行く 白昼夢

陽炎が立ち上る道には
焼き付けれた影が
静かに迫る 灰色の雲に
呑み込まれ 消えて行く

乾いた空は やがて割れて
近付く 優しい嵐が
嗚呼…

水晶の様に 煌めく破片で
熱く狂った この身を流せよ

指先に 髪に 頬に 肩に
滑る様 降って来る
忌まわしい記憶 洗い流すまで
どうか 雨よ止まないで

止め処なく落ちる 涙を隠して
せめて今だけ この身を抱いて
降れよ
雨よ 雨よ

水晶の粒に 打たれて
何時しか 忘れて行く
全ての 迷いも 痛みも

2003年 release 3rd album 「 HEARTY 」収録

歌うたいの 詩綴り

このシリーズは
これまでに書いてきた歌詩や詩たちを
文字にして綴って行こうというモノです。

2000年〜2004年までの4年間
vocalのあたしと bass他全般担当の相方 若菜くんの2人で
主に 池袋や渋谷や新宿でのストリートライブを中心に活動していたバンド、
Kiss With My Song (通称 キスウィズ)
オリジナル曲は SoulやRockをrootsとしたPopsで
全ての作品たちの作詩を あたしが担当して来ました。
その歌詩たちを 一編の詩として
少しずつ 綴って行こうと思います。

Rain Drops

真夏の雨をイメージして 色彩感を意識しながら 詩を書いた作品。
リメイク作品の為 元は歌メロも相方の作曲でしたが
新たなアレンジに合わせ Aメロ部分はあたしが書き直しました。
あたし的に コーラスワークがお気にの作品です。

キスウィズ作品はこちらのマガジンへ。のんびり更新中↓　https://note.mu/chibimayu/m/ma4a7763cd2e1

♪ こちらの動画配信「ゆるスト」の中でも 詳しくお話しています。

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