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【ママがなぜ起業したのか?】やらなかった後悔を人生15年引きずった話

「やらなかった」後悔と「やった」後悔はどちらがつらいのでしょうか。
ある研究では行動しなかった後悔は行動した後悔よりも2倍近く大きいことが報告されています。
私自身も、「やらなかった」後悔で人生の半分くらい引きずった経験があります…。

途中で諦めてしまった医学部受験

私は元々薬学部を受験する前は医学部志望でした。
親が医師で、患者さんたちから慕われる姿にずっと憧れて生きてきて、それ以外の選択肢を高校生の時は考えられませんでした。

しかし、高校生の時の私は数学・物理が大の苦手。
青チャートを何度もやって基礎的な問題は解けるようになったのですが、駿台模試のような難しい試験になると全然歯が立たなかったのを今でもよく覚えています。

結局、高3の受験は失敗し、1浪しました。
1浪の時は高校生の時に努力した結果が少しずつ出てきて、医学部志望生の成績上位のクラスに入ることができました。そこで、人並みには勉強を続けていたつもりでしたが、今から振り返れば少し気のゆるみがあったのかなと思います…。

結局、英語・化学・数学の偏差値は伸びたものの物理の勉強が間に合わず、最終的にはセンター試験で失敗し、受験に落ちてしまいました。

2浪するか、私立薬学部に入学するか究極の二択を迫られた中で、
私は「医学部を諦める」という選択をとりました。
元々皮膚科医になり化粧品を開発したかった私は、薬学部でも化粧品開発はできるかと思ったのです。
また、もうあと1年受験生活に耐える体力と精神力がその時の自分にはありませんでした…。

「諦め」はその一瞬は楽になるけれど、その後の人生ずっと後悔の連続

結局、それ以降
・薬学部に進学後の大学2年生の時
・研究職には就けたものの思うように就活がうまくいかなかった時
・新卒で入った会社を転職する時
…など、人生の節目節目で医学部を再受験しようかと悩み、その度に諦めました。

「挑戦」することで、その時々にあった平穏な日々や幸せを壊したくなかったのだと思います。
あとは、自分の年齢を気にして「もうこんな年だし…」といつも思っていたような気がします。

今の私(30代)からすれば20代なんて十分若いのですが、
振り返ると20代の時が一番「年齢」を気にして挑戦の範囲を狭めていたと思います。

30代で決めたのは「挑戦」をやめないこと・「やらない後悔」をしないこと

20代後半に結婚・30代始めに出産した私は、
育児も大切な仕事だけれど、まだまだ体力のある30代の時期を子どもとの時間だけに捧げてしまうのは嫌だ、と思いました。

また、20代の時にきちんと築けなかった自分のキャリアを作り直すにはこのタイミングを逃してはいけないと思ったのです。

子どもが生後半年で新たなキャリアを作るため副業を開始

そこで私は、子どもが生後半年になり育児がやや落ち着いた頃からクラウドワークスで副業を開始しました。
自分にできる事が何かを1つ1つ棚卸ししながら、募集されている出来そうな仕事を見つけては応募し、少しずつですが仕事を獲得していきました。

もちろん、それまでは薬局薬剤師としてオフラインで働いていたので、オンラインのリモートワークはコミュニケーションの取り方やPC設定に何かと戸惑うことが多かったです。

その都度、出来るようになることを諦めずに周りに頼ることで少しずつ克服していきました。

副業が軌道にのり「起業」に挑戦することに

詳細は別の記事でお話していますが▼、

子どもが生後半年~育休復帰後の1年間の計1年半オンラインの副業をした結果、ある程度の実績と長期クライアント様を獲得した私は、「起業」を決意しました。

「自分の力で仕事を獲得し、生きていくことができる」
「自分に仕事をお願いしたいと言ってくれるクライアントさんがいる」
「自分の好きな時間に好きな場所で働けて、お金がもらえる」

このことは私にとって、とても大きな自信になりました。
そして、15年引きずっていた過去の後悔が薄らいでいくのを日々感じています。

起業して2年後、高校生の同窓会で友人たちと集まる機会があったのですが、女医として活躍している友人たちとお話をして今までのように「うらやましい」と思わなかったことも、自分の中では嬉しい発見でした。

人生で後悔していることがあるなら、新しい「挑戦」でそれを克服することができる

過去の自分を後悔することは誰しもあると思います。
この記事を最後まで読んでくださった方は、もしかすると「なぜ自分はこの選択をとってしまったんだろう」と何度もくり返し悩み、「もう一度過去に戻れたら…」と考えてつらい思いをしているのかもしれません。

もちろん再挑戦ができればいいのですが、その時々にしかできないこと、現在の環境や人生のライフステージによって叶わないこともありますよね。

私は自分の経験から、人生の半分くらいを占める過去の後悔でも、自分ができそうな新しい「挑戦」を行い、それを実現することで克服することができると知りました。

この記事が誰かの「挑戦」のきっかけの一つになれば、とても嬉しいです。



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